変身
「俺の話だ」と感じる人がきっといる、と本人が語る愛読書
伊集院 光
2022年
「どんな本が好きですか」と聞かれて「カフカの『変身』ですね」と答えたら、なにか意味ありげに聞こえるのも、そういうことでしょうね。でも、先入観を取り除いて読めば、けっこう多くの人が「俺の話」になると思うんです。起き上がりたいんだけど、背中が丸くカーブの付いた甲殻みたいになっちゃっているから起き上がれないというあの感じも、学校行かなきゃダメなんだけど、行けない感覚に通じているんですよ。たぶん鬱になったことのある人、登校拒否や出社拒否になったことのある人ならその感じがわかる。行こうと思えば行けるはずなのに行けない、という感じが一気に入ってくるんです。
– 出典: KADOKAWA「対談集『名著の話 僕とカフカのひきこもり』が予約開始」(伊集院光×川島隆 対談、本人発言)