「ちょうど『ビッグコミック』が創刊された頃だったんです。創刊メンバーに手塚治虫さん、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)さんがいて。僕にとっては神様です。手塚さんは『地球を呑む』という長編を連載していて、これが大人向けの漫画やったんです。主人公は学も教養もない、酒を飲むのが大好きという男。テーマは金と愛と美貌。すごいエロティックで、絶世の美女が出てきてあらゆる男を虜にするんです。手塚さんの野心作やったと思います。それまで『どろろ』とか『バンパイヤ』とか『鉄腕アトム』しか知らなかった僕にとっては、ものすごく衝撃的でした。」