「人類は誕生以来宇宙とは何か、物質とは何かを考え続けてきた。その理解が一気に進んだのは、20世紀になってからだった。 1916年 、アインシュタインが相対論を完成することで、宇宙を現代的に理解する基礎が出来上がった。27 年までに、ハイゼンベルグの行列力学とシュレディンガーの波動力学が発表され、 物質を理解するための量子力学の構築が始まった。現代物理学の基礎は、大正時代に形成されたのだ。 当時は一般人のみならず、技術者たちも、この難解な基礎科学が何の役に立つのかさっぱり分からなかった。しかし、21世紀に暮らす我々は、その恩恵がなければ生きていけない。 量子力学の応用である半導体がなければ、コンピューターも通信も存在し得ない。相対論がなければGPS(全地球測位システム)は動かない。」