欧米では禅に「二人の鈴木」がいるといわれる。一人は鈴木大拙、そして、もう一人は鈴木俊隆。二〇世紀初頭、鈴木大拙により欧米に紹介された禅は、一九六〇年代以降のカウンター・カルチャーの只中で、鈴木俊隆により、多くの若者たちに影響を与えながら、実践的な坐禅となった。本書は、初めて禅の修行に触れ、坐禅を組むアメリカ人に向けて、誰にもわかる平易な表現で、禅の神髄、悟りの世界を語った、俊隆の法話集である。アメリカに渡った禅を語るとき、本書をなくしてなにも語ることはできない。一九七〇年の出版から現在に至るまで、世界二四カ国以上で翻訳され、支持されている。