ど根性ガエルの娘

大月 悠祐子
Amazonで見る(詳細)

この本を推薦している人 (1人)

岡田 斗司夫

「『ど根性ガエルの娘』ってネット上で一時期話題になった漫画。『ど根性ガエル』を書いた吉沢やすみがほとんどヒットに恵まれず滑り通して漫画描けなくなって失踪、ギャンブル中毒で麻雀ばっかりやって家に帰らず家族が崩壊。1億以上失って家族が不幸のどん底——今は復活してて毎週ソルマックのCMとドラマ『ど根性ガエル』があったのでそこそこお金が入ってる、いわゆる家族崩壊と家族復活の話のはず。 1巻の1話:成人したお父さんが昼にカレーを作ってくれて『アクを取るとき何度か言ってたんだけど鳥栖は行っちゃったぞ』『そっか、アク取りしたかったな』と平和な親子の風景。 ところが3巻の15話で同じシーン——『私は父の望む言葉を返さなければならない』と娘の心の中の毒が真っ黒に塗りつぶされて死んでる目で書かれている。1話と15話で同じエピソードが完全に逆転している。さらに腐ったチャーハンのエピソード——1巻ではお母さんが『ご飯痛んでたの?ごめんね』と抱きしめる感動シーン、3巻では『母親はわざと腐ったものを食べさせていた』ことが明らかになる。『母親が一時壊れたこと』を編集者と打ち合わせるシーンまで描かれる。 この絵でないと読むときに正気を保つのが難しい。読み手は不幸な漫画として読んでるんじゃなくて『すごい実話』として読んでる——だから読めなくなる人も多い。あくまで漫画として、すべてが実話というわけでもネタというわけでもない、その中間にある独特の作品。」

– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』ど根性ガエルの娘 解説(00:00〜)