月は無慈悲な夜の女王

ロバート・A・ハインライン(矢野徹 訳)
Amazonで見る(詳細)

あらすじ・内容紹介

2010年

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには...ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇。

この本を推薦している人 (2人)

岡田 斗司夫

「僕の一押しは『月は無慈悲な夜の女王』というハインラインの小説。21世紀、2030年の世界で月が独立するって話。月が地球の圧力に耐えかねて『俺たち植民地が独立するぜ』と地球に戦争を仕掛けて、最終的にはリニア・カタパルトを使って地球に隕石を落とす。これ実は機動戦士ガンダムの元ネタなんですよ。富野さんはハインラインの小説を系統的に読んでいて、『宇宙の戦士』からパワードスーツって名前と概念を持ってきて、お話全体の大きい流れとして地球に対して植民地が独立してその時の最大の兵器は何かというと地球に物を落とすことになる——というのも元ネタにしてる。 Googleやアップルはなぜ生まれないのかというのに対して僕がいつも思ってるのは、いや日本の社長というのはSF読まないからですよ、と。日本においては成功する条件というのはありものの技術とありものをさっと組み合わせて勝てる仕組みを作って成功するという人が多い。それに対してシリコンバレーに来るような人らというのは、子供の頃からギークでカナードと呼ばれた人たちが、子供の頃に好きだったパソコンと込みになっているSF文化を吸ってる。何が違うかというと、あるものを作った時にそれによって世界がどう変わるのか見えちゃう。 月世界中では技術者ばかりが集められた、犯罪者たちの子孫が集められた、地球から運ぶのにコストがかかるから女が極めて少なく男ばかりの社会。女が貴重品だから奪い合いになるのか——逆なんですよ。女の人が何もかもの決定権を持っている女系型の社会・部族・クラン社会が下境駅から生まれている。月の中では空気を買うのにもお金を払う、TANSTAAFL(There ain't no such thing as a free lunch =『無料の昼ごはんなんてない』)という言葉が出てくる。」

– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』月は無慈悲な夜の女王 解説(00:00〜)