「『読者は読むな』というのは藤田和日郎が文字で書いた『アオイホノオ』『バクマン』への挑戦状というのが僕の考え。バクマンが生んでしまったのは作り手側の本音っぽいものを全部出したような気がしてるんですね。少年ジャンプはアンケート至上主義だ、まず3週間はネームこういうふうに出して、ページ目こういう注意点だ、こういう風に直して、と『バクマン』が物凄くマニュアル的に紹介している。それがストーリーと相まってめちゃくちゃ面白いんですけど、おかげで現場の先輩に何も聞かなくてもいい『俺はそういうことは分かって漫画業界に入ってきてるんだ』っていう小賢しい漫画家志望を山のように産んでしまった。 この本の中で僕がすごく面白かったのが、藤田さんのスタジオには『無言禁止』という張り紙があるぞ。アシスタントとして入ってきた人間は絶対に会話しろと言われる。聞かれたことに最低限しか答えないような奴はその場でクビにする、絵は上手くなくてもいい漫画下手でもいい、でも会話のキャッチボールできない奴はいらない。そういう奴は最終的にクリエイターにはなれない。 第2章が『一緒に映画を見ろ』。お前がバック・トゥ・ザ・フューチャーが好きだったら『なんで好きなんだよ』『これはこういう理由で』と返せ。好きも嫌いも必ず理由を付けて返すこと。最初は自分でネーム書いて『ここがダメだ』と言われたら人格を全否定されている気がする、自分とその作品とを引っ剥がさなきゃいけない。一流の漫画家が文字として書いてたら本当に脱帽、すっごい面白い、読んでも読んでも止まらない。」
– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』読者ハ読ムナ(笑) いかにして藤田和日郎 解説(00:00〜)