タイタンの妖女

カート・ヴォネガット・ジュニア(浅倉久志 訳)
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あらすじ・内容紹介

2009年

時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。

この本を推薦している人 (1人)

岡田 斗司夫

「爆笑問題の太田光さんが自分の事務所『タイタン』って名前付けたのは世界で一番好きな本がこのタイタンの妖女ということ。火星人の侵略戦争の後、地球が平和になるって話。その平和になった地球で『徹底的に無関心な神の教会』というのが地球最大の宗教になる。神は存在するんだけれども『お前になんか興味がない』という宗教。神は偉大すぎて忙しすぎる、だから人類のことに興味を持ってる暇なんかない、自分のことは自分で神に救いを求めずに何とかしなさいという。 その教会のメリトクラシーがハンディキャップ主義。全ての人間にハンディキャップを与えて、あらゆる人を平等にしましょう、と。顔の美しい女は醜い仮面をかぶる。イケメンは目の見えない女性を妻に選ぶ。スタイルの良い女はサイズの合わないみっともない服を身に付ける。体力がある男は何十キロも重りを身につける。世界中の誰もが歴史上初めて完全に平等になった——果たしてこの社会は幸福だろうか。悲劇であり喜劇。ヴォネガットがほとんどデビュー作で書いたすごいみずみずしい話。最後はものすごい泣ける小説。文芸系の人が好きな話が好きな人にはこれを読んでもらうのがいい。」

– 出典: YouTube『岡田斗司夫ゼミ』タイタンの妖女 解説(05:54〜)