星の王子さま
「最初に読み終えた時の気持ちが忘れられません。言葉にすると何か大切なものがぬけ出てしまうような気がして、だまりこくってシーンとしていました。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『君たちはどう生きるか』のアニメーション監督。子供向けの本を厳選した「岩波少年文庫の50冊」に直筆推薦文を寄稿。各書の手書きカードが2011年に展示・公開された。
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「最初に読み終えた時の気持ちが忘れられません。言葉にすると何か大切なものがぬけ出てしまうような気がして、だまりこくってシーンとしていました。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「大人になって訳者の石井桃子さんの文章のすばらしさが、この本を素敵にしたんだと判りました。ひとつひとつのお話が、どれもキラキラしてクリスマスツリーのようです。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「ずっと前に、ソ連(今のロシア)でアニメーションになって、その映画を観て感動したひとりの日本の少年が後にアニメーターになりました。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「私が学生の頃、近所の小さなガールフレンドに、プーを読んであげました。まあその時のその子のよろこびようは感動的ですらありました。よいお話にはどれほど人をしあわせにする力があるか、本を書くっていい仕事だなあってその時思いました。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「この本を読んだ人は、心の中にひとつの風景がのこされます。入り江の湿地のかたわらに立つ一軒の家と、こちらをむいている家。何年もたって、あなたが大人になって、この本のことをすっかり忘れてしまっても、その家はあなたの中に、ずっとありつづけます。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「友人が、子供の時、だいすきだったんだと、この本をおしえてくれました。もうずいぶん大人になってからなのに、友人の眼はキラキラして、なつかしさでボウとなっているようでした。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「あるアニメーション映画を作っていて、くたくたになって帰った夜、ふとんの中でこの本を読みました。短い作品の中に世界が描かれていました。文学ってすごいなあ、こういうのが文学なんだという思いがわいて来ました。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「この人の作品はすべてたからものです。あわてて読んではいけません。ゆっくり、なんども読んで、声を出して読んで、それから心にひびいて来るものや、とどいてくるものに耳をすませて、場面を空想して、何日もたってからまた読んで、何年もたってからも読んで、判らないのにどうして涙が出てくるのだろうと思い、ある時はなんだか見えてきたような気がして、とたん、スウッときえてゆくのです。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「ぼくらがまだ若くて、たぶんあなたが生まれるずっと前に、ぼくらはこの本を原作にして、52本のテレビアニメをつくりました。アニメより原作を本で読んだ方がいいという人がいます。ぼくも半分位そう思っていますが、この作品は、ちがう、と思っています。見、読みくらべてみて下さい。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「残念ながら、ぼくは勇気を発揮するチャンスを何度も逃し、傷つきやすく臆病な少年時代をすごしてきました。読みなおして、勇気や誇りを持つことに、自分がどれほどあこがれていたのか思い出します。ぼくには、少年時代も大人の時代もやり直すことはできません。でも、と思います。ちゃんとした老人になら、まだチャンスはあるかもしれないって。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「ムシャクシャして、イライラしている時、くたびれて、すっかりいやになっている時、この本を読むとホワーンとあたたかい雲の中に入ったように身も心も軽くなります。なんだかうまくやれそうな気がしてくるのです。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「今も戦争は少しもなくなりません。貧乏も刑務所も増えているほどです。ぼくらのゆびはみどり色ではありませんが、チトの側にいようと思っています。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより「ぼくは、セドリックとは、正反対で、ためらい、ものおじし、はっきりいえない子供でしたが、セドリックは好きでした。こういう子がどこかにいると今でも思っています。かしこくて、やさしくて、おだやかで、まっすぐな友人がいたからです。」
– 出典: 岩波少年文庫「宮崎駿が選んだ50冊の直筆推薦文展」(2011年) 本人手書きカードより