三宅 香帆

Kaho Miyake
文芸評論家 書評家 著述家 京都大学大学院(万葉集研究)

1994年高知県生まれ。京都大学文学部卒、同大学院人間・環境学研究科博士後期課程中退(専門:萬葉集)。学部在学中に京都天狼院書店店長を務め、2017年デビュー。2024年『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で書店員が選ぶノンフィクション大賞2024、ミヤボン2024大賞、オリコン年間本ランキング新書部門1位。年間365冊を読む文芸評論家として知られる。

19 books 本ツイ!#69(神保町・東京堂)+ 自身YouTube銭湯回・京都喫茶店回・新書ルーツ対談 · 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)

おすすめされた本

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ダンジョン飯 1巻

ダンジョンに巣食うモンスターを食べながら攻略を進めるパーティの冒険譚。グルメ漫画の体裁で進みながら、終盤は「ケア」をめぐる物語へ展開する。

三宅 香帆 2024年

「ダンジョン飯は本当にいい作品だと思ってて、本当にね、ちょっとなんかこう日本を代表する評価書とかに乗っていいと思うんですけれども。本当に最初こうなんか謎のグルメ漫画かと思いながら読むんですよ、でもそしたらこれがどんどんね、実はねケアの話だったっていう話になっていくんですよ。もっとダンジョン飯はもっと評価されるべきだと思っております。押したい、私はダンジョン飯を。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(03:16〜)

女の国会

フィクション社会派ミステリ日本文学

国会議員・秘書・記者など国会で働く女性たちを舞台に、ある事件を解いていく長編。山本周五郎賞受賞作。

三宅 香帆 2024年

「新川さんのあの小説が私すっごい面白かった、女の国会って。あの女の国会っていう小説がめちゃくちゃこれ面白くて、本当にもう爆売れしてほしいと思っている。新川さってこう今までこうま割とライトなミステリーのイメージが割と私もあって、でもそれもすごく面白かったんですけど、今回はもうねなんか山崎豊子みたいな感じのこう人間関係がめちゃくちゃ面白いみたいな、結構政治的な交渉のシーンとかが熱いみたいな。もう絶対日曜劇場ドラマしてほしいみたいな感じのすっごい面白い小説でめっちゃ良かったです。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(18:13〜)

資本主義リアリズム

「資本主義の代わりはもう想像できない」というポスト資本主義の閉塞感(資本主義リアリズム)を批判的に分析した、英国の批評家マーク・フィッシャーの代表作。

三宅 香帆 2024年

「ちょっと今が書いた、明らかに予算オーバーな気がしますがいいやもう自腹で自腹で買います。マーク・フィッシャー、ポスト資本主義の。このねあのね、資本主義リアリズムっていう本がめっちゃ面白くて、新自由主義とかを色々語る時に割とこう参照されがちなマーク・フィッシャーって方なんですけど。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(26:42〜)

太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

高度経済成長期、アフリカに「置き去りにされた」と噂される日本人の子どもたち──朝日新聞記者・三浦英之が現地に赴き真相に迫った長編ルポ。

三宅 香帆 2024年

「私あとこの三浦英之さんっていう方がすごく好きで、あの太陽の子っていう、これもうめっちゃ面白くて本当に面白いんですけど。あのなんかこういうそのこの方はえっと朝日新聞かなで働いてる普通に記者さんなんですけど、あるアフリカでその日本人の子供がま置き去りにされてるみたいな、共経済成長期そういう子ががいたみたいな噂を受けて、でも噂じゃないかみたいなところから真相にこうどんどんアフリカとか行って迫っていくみたいな話で、もうめちゃめちゃ面白いんです。三浦さんの本はね大体読んでいる。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(20:06〜)

たんぽぽのお酒(ベスト版)

海外文学クラシックノスタルジック

1928年、米国イリノイの夏。少年ダグラスが祖父の家で過ごすひと夏の魔法を綴った、ブラッドベリの自伝的傑作。

三宅 香帆 2024年

「ああ私の大好きなたんぽぽのお酒が、これ大好きなんですよ。レイ・ブラッドベリ、家にあるんですけどね。私SF音痴でなんかSFがあんまりちゃんと読めないんですけど、読めない中でもレイ・ブラッドベリだけはすごい面白く読めるっていう。火星年代記とかなんかザSFのタイトルが印象的なんすけど、たんぽぽのお酒もでも面白いって話は聞いて。すごくねノスタルジックな。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(19:01〜)

新装版 動物のお医者さん 1

獣医を志す学生・西根公輝(ハムテル)と、無口な秋田犬チョビが繰り広げる北海道の獣医学部を舞台にしたコメディ漫画の金字塔。2024年、12巻新装版で刊行。

三宅 香帆 2024年

「あ、動物のお医者さんかし、私動物のお医者さんも新装版あの、てかもうあれで持ってるんですけど、前回も動物のお医者さんも大々大好きで本当に、理系ができたら北海道大学に行きたかったという気持ちで見ております。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(24:02〜)

後ハッピーマニア

1990年代を席巻した『ハッピー・マニア』の続編。20代だった主人公・重田加代子が45歳になって動き出す、四半世紀越しの恋愛漫画。

三宅 香帆 2024年

「後ハッピーマニアはもうなんか信じられないぐらい面白いなと思いながら、あの安野先生ってなんか人間への観察の高さが異常みたいなところがあって。これは『ハッピーマニア』っていう結構90年代とかに流行った漫画のま続編的なのを今やるっていう企画なんですけど、主人公がその20代だったんですよ、ま90年代だと。それがもう45歳になって、その時くっついてた男性とその結婚式のところで本編終わるんですけど、そこが45歳になって別れるっていうとこから始まるっていう、信じられないぐらい面白い話で。もう後ハッピーマニアの面白さって異常と思いながら毎回読んでます。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(25:18〜)

鋼の錬金術師 1

亡き母を蘇らせるために錬金術を駆使し、自らの体を失った兄弟エルリックの旅路。世代を超えて愛される長編ダーク・ファンタジー。

三宅 香帆 2024年

「私ね、ハガレンが本当に好きで、ハガレンで二次創作という文化を知ったぐらい、あの中高時代にドはまりしたんですけど、これでもまだ読んでなかったので、ちょっと一巻買う。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(24:23〜)

休むヒント。

エッセイアンソロジー

33人の作家・批評家が「休むヒント」を寄稿したエッセイ集。蓮實重彦が「会議をサボる男女が増えぬ限りこの国の未来は途方もなく危うい」と書くなど、各執筆者の個性が光る。

三宅 香帆 2024年

「休むヒントって言ってなんか著名人も100人の人々が休むヒントっていうお題を出されて多分エッセイを書いてるんですけど、誰も休んでないんです、もう信じられないぐらい誰も休んでなくて。なんか蓮實重彦さんっていうもうあの超有名な批評家さんがすごいタイトルで書いてて、それがこの『会議を大っぴらにサボる男女が増えぬ限りこの国の未来は途方もなく危ういと思う』っていう、この企画全体に対するアンチテーゼみたいな批評をしていて、これが批評かやっていう気持ちに私はなったので。休むヒントはちょっと私はすでに買っているんですけれど、あの皆さんあの読んでみんなんて休んでないんだ、もっと休もうという気持ちになってもらえたら嬉しいなと思います。」

– 出典: YouTube「本ツイ!」#69(SHUPPUNK, 2024)(08:45〜)

凍りのくじら

フィクション日本文学青春

藤子・F・不二雄を愛する高校生・芦沢理帆子の物語。辻村深月の初期代表作で、後の作品にも登場人物が再登場する「辻村ワールド」の起点。

三宅 香帆 2025年

「辻村深月さんの『凍りのくじら』っていう小説があって、私これ大好きなんですよ。『凍りのくじら』は本当に、特に若い方、まあ若くなくても全然いいな、なんか結構読むと本当に辻村ワールドに当てられる感じが私はあって。これから『凍りのくじら』今から読むってことはこれから辻村ワールドが世界に広がってるってことなわけじゃないですか。羨ましいって思いますね。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(01:22〜)

グロテスク(上)

フィクションミステリ社会派

東京電力OL殺人事件をモチーフに、エリート女性たちの闇を描いた桐野夏生の代表的長編。学校・就職・家族の歪みを抉る一気読み小説。

三宅 香帆 2025年

「桐野夏生さんの『グロテスク』、『グロテスク』かな。最近読み返したんですよ桐野さんの。やっぱ没入させる力やばいよなと思って、なんか一気読みさせ力が桐野夏生さんってめちゃくちゃ高いと思うんですけど、中でも『グロテスク』はもうガッと読めるっていう意味でめちゃめちゃおすすめです。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(03:23〜)

春にして君を離れ

海外文学古典心理小説

クリスティーが「メアリ・ウェストマコット」名義で発表した、ミステリではない6作のうちの一作。砂漠で足止めされた英国主婦が、自分の人生を見つめ直していく心理小説。

三宅 香帆 2025年

「アガサ・クリスティーの『春にして君を離れ』っていう小説があってですね、もうこれがそれこそ仕掛けが見事なんですよ。特に『春にして君を離れ』はギャッてなるし、ギャッて今からなんか記憶を消してもう1回ギャッてなりたいっていう感じの小説でもありますね。主婦の話でちょっとなんか旅しながら色々思い出すみたいな話なんですよね。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(04:19〜)

新訂 福翁自伝

慶應義塾の創設者・福沢諭吉が晩年に口述筆記でまとめた自伝。緒方洪庵の適塾時代から、欧米遣使、慶應創設までのエピソードを軽快に綴る。

三宅 香帆 2025年

「最近私すごい福沢諭吉ブームが続いていて、『学問のすゝめ』案外今読むと破壊力が高いですね。ていうかなんか今の方が諭吉の言ってること伝わるんじゃないかと思ってるところがありますね。『福翁自伝』にしましょう。福沢諭吉のなんか自伝があるんですよ。その自伝がめちゃめちゃ面白くて結構エピソードも軽やかで面白いし、私、大河ドラマになると思うんだよな。『福翁自伝』はめちゃめちゃおすすめです。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(06:35〜)

LAフード・ダイアリー

エッセイ海外文化

映画研究者・三浦哲哉がサバティカルでロサンゼルスに渡り、現地の食文化と向き合った1年間のフードエッセイ。

三宅 香帆 2025年

「三浦哲哉さんの『LAフード・ダイアリー』っていう本があって、その本が本当に私的には文体萌えで、なんか三浦さんの文体めちゃくちゃ好きなんですよね、私。三浦さんてエッセイめちゃくちゃ上手なんですよね。その食っていうものとアメリカっていうものをエッセイ通して書くのがめちゃくちゃいい文体だなと思ったので文体的には萌えました。おすすめです。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(07:13〜)

侍女の物語

海外文学SFディストピア
📚 他にもおすすめ: エマ・ワトソン

近未来のキリスト教原理主義国家「ギレアデ共和国」で、生殖能力を持つ「侍女」として強制的に役割を与えられた女性の手記。フェミニズムSFの古典。

三宅 香帆 2025年

「マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』は私めちゃくちゃ好きなんですけど、なんか事あるごとに読み返したくなる。なぜならニュース見ると読み返したくなるというか、なんかSFなんだけどあんまりこうディストピアなんだけどのSF小説なんですけど結構現実でも関係ある感じのニュースとか出てくるたびに、は、『侍女の物語』で書いてたやつやってなったりするのでそういう意味だと結構読み直したりするしたくなったりする。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「衝撃を受けた本10冊」(2025)(14:46〜)

ひとりずもう

エッセイ自伝創作論

さくらももこの中学から高校時代までを描いた自伝エッセイ。漫画家・さくらももこ誕生秘話、迷いと挫折を笑いと涙で綴る。

三宅 香帆 2025年

「さくらももこさんの『ひとりずもう』っていうエッセイがあって、そのエッセイとかはなんか思春期のことについてさくらももこさん書いてるんですけど、なんかさくらももこさんですらこんなに、あの天才ですら最初こんなになんか紆余曲折やってるんだっていうのが非常になんだろう、印象的だし面白い。『ひとりずもう』をまだ読んでない方絶対読んでほしい。面白いから。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「京都フィガロ30問」(2025)(11:31〜)

オリガ・モリソヴナの反語法

フィクション歴史ロシア

ロシア語通訳・米原万里が著した小説。プラハのソビエト学校時代の謎の踊りの先生「オリガ・モリソヴナ」の正体を、主人公が大人になってから追う長編。第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞。

三宅 香帆 2025年

「米原万里さんの『オリガ・モリソヴナの反語法』っていう本があるんですけど、なんかこうソ連時代のあの教師、もとロシア語の翻訳でなんかその人が自分のま、経験も元にしつつソ連の話からちょっと謎を解くみたいな、あるバレエの先生の謎を解くみたいな話なんですけど、『オリガ・モリソヴナの反語法』はもう全世界の人が読むべきだと思っている。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「京都フィガロ30問」(2025)(16:11〜)

批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

新書批評理論文学研究

京都大学英文学者・廣野由美子が、メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』をジェンダー批評・マルクス主義批評・ポストコロニアル批評など、ありとあらゆる現代批評理論で読み解く入門書。

三宅 香帆 2025年

「廣野由美子先生の『批評理論入門』が結構自分のなんか批評の原点っていう感じがする。これ本当にいい本なんですよ。なんか批評理論入門って言って、ここに書いてあるのはその、要は欧米の批評理論、なんか批評をする時こういう手口がありますよって結構理論のそんな分厚くない1冊にもうめっちゃ分かりやすくまとめてくれているっていうもう神のような一冊で、なんか文学部って批評とかをやる文学生だったらなんかみんな1回は手に取ったことがある。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「新書のルーツ対談」(2025)(01:14〜)

寝ながら学べる構造主義

新書哲学思想

ソシュール、レヴィ=ストロース、ロラン・バルト、ラカン、フーコー──構造主義の主要な思想家たちを「寝ながら学べる」レベルにまで噛み砕いた、内田樹の代表的入門書。

三宅 香帆 2025年

「『寝ながら学べる構造主義』、私これが結構ナンバーワン好き新書かもしれない。構造主義のありえなさを分かりやすく書いてくれてマジで、なんかありえないんですけど本当にこの本自体がなんでって思うんですけど、なんかこの本を読むと大体それこそさっき言ってたようなその哲学の基礎の言葉が分かるというか、レヴィ=ストロースってそういうことした人なんですねとか。」

– 出典: 三宅香帆YouTube「新書のルーツ対談」(2025)(22:31〜)