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日本文学

村上春樹・太宰治・夏目漱石ら日本文学の名作を、有名人が「人生を変えた」と公言した日本文学341冊。本人発言の出典リンク付き。

341冊収録 ✓ 本人発言の出典リンク付き
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★ 3人推薦

ノルウェイの森 上

村上 春樹 · 講談社 · 2004

村上春樹による1987年発表の超ベストセラー長編。

「村上さんの作品は、読むと自分もこういうのが書きたい!って若者に思わせる強烈な魔力がある。こわい本です。哲学の道を歩いて蛍を見てしんみりするシーンを書いたら、作品を読ませた友人が「これ読んだことある」

「村上春樹さんの『ノルウェイの森』や、吉本ばななさんの『TUGUMI』や『キッチン』は、テレビなどでも大ベストセラーと言われていて、そうすると田舎の子供の感覚では、日本中の人が読んでいるような気がして、これは読まなきゃ、となりまして。『ノルウェイの森』の「ジャングルの虎がみんな溶けてバターになるくらい君が好きだ」

「村上春樹『ノルウェイの森』。(原文: Norwegian Wood. Haruki Murakami.)」

★ 3人推薦

塩狩峠

三浦 綾子 · 新潮社 · 1973

三浦綾子による1968年発表の長編小説。北海道塩狩峠を舞台にした名作。

3人推薦 推薦者: 阿部 暁子 湊 かなえ 椎名 林檎

「三浦綾子さんの『氷点』『塩狩峠』などを読んで、人間の罪や許しというテーマに触れて衝撃を受けました。」

「三浦綾子さんの『塩狩峠』や『ひつじが丘』もその時に読みました。『塩狩峠』の舞台のあたりを通る時には自転車を畳んで電車に乗る、という人もいて、本当に好きな人は好きなんだなと思いました。」

「毒と純粋さが同居する物語。」

★ 3人推薦

燃えよ剣 上

司馬 遼太郎 · 新潮社 · 1972

司馬遼太郎による1962〜1964年連載の歴史長編。新選組副長・土方歳三の生涯。

3人推薦 推薦者: 今村 翔吾 鈴木 敏夫 若林 正恭

「司馬遼太郎さんやったら、これもやっぱり『燃えよ剣』。ちょうど映画にもなるしね。『風の武士』も好きやけどな。」

「土方歳三という人物に惹かれた」

「」

★ 2人推薦

銀河英雄伝説全15巻BOXセット

田中 芳樹 · 東京創元社 · 2016

田中芳樹による1982年発表のスペースオペラ大河。

2人推薦 推薦者: 万城目 学 凪良 ゆう

「格好悪い主人公が好きになっていますね。『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーの、ちょっとダメっぽい感じとか。いや、あれはどう考えても格好いいですね。」

「投稿でポッキリ折れた気持ちがまた二次創作のほうに向かいました。「ちょっとこっちで心を癒やそう」

★ 2人推薦

夏の流れ

丸山 健二 · 講談社 · 2008

丸山健二による1966年第56回芥川賞受賞作。最年少受賞記録は綿矢りさに破られるまで30年以上残った。

2人推薦 推薦者: 百田 尚樹 尾崎 世界観

「いちばんハマったのは丸山健二さん。すっごい好きです。現代文学のすごさにはじめて触れたのは丸山さん。デビューしてから10年くらいの作品は全部読みました。デビュー作の『夏の流れ』は綿矢りささんに破られるまでは芥川賞受賞の最年少記録だったんですよね。」

「(東京尾崎世界観書店・10冊選書)」

★ 2人推薦

アルキメデスは手を汚さない

小峰 元 · 講談社 · 2006

1973年江戸川乱歩賞受賞作。高校生たちが主人公の青春ミステリーで、ベストセラーとなった。

2人推薦 推薦者: 東野 圭吾 恩田 陸

「小峰元さんの『アルキメデスは手を汚さない』でしょうか。当時の江戸川乱歩賞受賞作品です。自分と同じ高校生が出てくるストーリーで、そのせいもあって最後まで読んだのを覚えています。今で言うと、赤川次郎さんのような感じかな。それが、ちゃんと最後まで読んだ初めての作品です。」

「印象に残っているのは江戸川乱歩賞をとった小峰元さんの『アルキメデスは手を汚さない』。話題になっていたので読んでみたら、学園モノでちょっと"薮の中"っぽいところもあって、すごく面白かったんですよ。江戸川乱歩賞というものがあると認識したのもこの作品でした。」

★ 2人推薦

神聖喜劇 長編小説

大西 巨人 · 光文社 · 2002

大西巨人による1980年完結の長編小説。第二次世界大戦中の軍隊を舞台にした戦後文学の傑作。

2人推薦 推薦者: 三浦 しをん 成田 悠輔

「あと最近は大西巨人さんが好きです。昔、古本屋でバイトをしている頃、彼の『神聖喜劇』を探しにくるおじいさんがめちゃくちゃ多かったんです。そんなおじいさんたちにも朗報なんですが、光文社から文庫で復刊されたんですよ。それで、読んでみたらすっごい面白かったんですね。第二次世界大戦の軍隊の話なので、おじいさんたちは自分の軍隊時代の思い出をもう一回味わえるかと思って探しに来ていたんだと今になって推測しますが、そんなあまっちょろい内容では全然なくて。それからは、大西さんの作品を読むようになりました。」

「小説は現実より複雑になれるだろうか?そんな無謀に挑戦した記録。」

★ 2人推薦

落下する夕方

江國 香織 · 1999

恋人を奪った華子と暮らすことになった梨果の物語。江國香織の代表作の一つ。IUの愛読書として知られる。

2人推薦 推薦者: IU (イ・ジウン) 凪良 ゆう

「繰り返し読みたくなる一冊。」

「今でも江國香織さんはむちゃくちゃ好きで。江國香織さんだと『ぬるい眠り』と『落下する夕方』。」

★ 2人推薦

「吉本さんの『大胆な省略』が彼女の真骨頂。──ささいなことを細やかに書くことで、その前後を省略しても読者にちゃんと伝わる、という。」

「Kitchen by Banana Yoshimoto.」

★ 2人推薦

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治 · 1996

宮沢賢治の代表作。又吉が『第2図書係補佐』で熱く論じる、賢治と「ほんとうの幸い」をめぐる名作。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 米津 玄師

「又吉が『第2図書係補佐』(幻冬舎よしもと文庫, 2011)で紹介した一冊。」

「」

★ 2人推薦

深い河 ディープ・リバー

遠藤 周作 · 講談社 · 1996

遠藤周作による1993年発表の長編小説。第35回毎日芸術賞受賞作。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 西 加奈子

「遠藤周作は『沈黙』で持っていかれて、『深い河』は宗教に対する子どもの疑問に答えを与えてくれたと思いました。」

「中学生になってから、遠藤周作を全部集めました。『深い河(ディープ・リバー)』が出た時かな。お父さんが貸してくれたんですよ。それ読んで、めっちゃ感動して、遠藤さん大好きになって。わたし、著名な方に初めてファンレター書いたのって遠藤さんなんですよ。エッセイも読んで、原宿の南国酒家によく行くって書いてあったから、いつか行きたいなと思っていて、高校の時に東京に遊びに来た際に見に行ったり。」

★ 2人推薦

放課後の音符 (キイノート)

山田 詠美 · 1995

17歳の少女たちのほろ苦いロマンスを描いた山田詠美の名短編集。新潮文庫。

2人推薦 推薦者: 林 真理子 松岡 茉優

「この頃の山田さんの作品は、比喩や言葉の表現が本当に美しい。大人と子供の間にいる女の子たちの、少し大人びた人生観や感性が、ハッとする言葉で描かれています。」

「(東京松岡茉優書店・10冊選書)」

★ 2人推薦

破軍の星

北方 謙三 · 集英社 · 1993

北方謙三による1990年発表の歴史長編。第3回柴田錬三郎賞受賞作。

2人推薦 推薦者: 阿部 暁子 今村 翔吾

「北方謙三さんの南北朝シリーズを読み始めたら、もう、これが面白かったんです。たとえば『破軍の星』の主人公は北畠顕家という、お父さんが南朝の傑物の名門の生まれの16歳の公家で、美少年なんです。北方先生が断言してますので間違いなく美少年です。彼は本当に秀才で、キレッキレの切れ者なんです。彼が幼い親王を戴いて奥州にまいるわけですよね。そこで細々と生きている奥州藤原氏の末裔と会うわけですよ。その末裔が、顕家の才覚を見て、心酔していくんです。そうしたすべてに萌えがあります。」

「北方ワールドを体験したければ『破軍の星』か『武王の門』か迷うけど、『破軍の星』にいっとこう。柴田錬三郎賞作品やし。」

★ 2人推薦

外科室・海城発電 他5篇

泉 鏡花 · 岩波書店 · 1991

泉鏡花による1895年発表の名作「外科室」を含む岩波文庫。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 三浦 しをん

「泉鏡花は何を最初に読んだかな...『外科室』かな。『高野聖』はその後やったかな。」

「ちょっと暗めのエッチなのが好きだったんですよ(笑)。『外科室』なんてもう、ウットリだわって思っていました。中学生が好きそうなシチュエーションなんです、手術をすることになって、執刀医は昔の恋人で、麻酔をかけられるのが嫌だと言って…。今考えると、フン、馬鹿なこと言ってんじゃねーよ、って思いそうなんだけれど、そう思わせない麗しい文章で。美男美女しか出てこないし。」

★ 2人推薦

錦繍

宮本 輝 · 新潮社 · 1985

宮本輝による1982年発表の長編小説。元夫婦の往復書簡で物語が進む傑作。

2人推薦 推薦者: 百田 尚樹 湊 かなえ

「自分で書くようになってからは、何か得るものがないかなーと思って過去に読んだものを読み返すことが多いんです。最近なんかは宮本輝さんの『錦繍』。改めてうまいなあと思いました。10年おきくらいに読み返してますけど、今回50歳を超えて作家となって読み直した時に、改めて構成とストーリー展開のうまさに気づきました。しかもつかみがうまい。え、この2人には過去に何があったんや、といきなりドラマが始まる。謎がいっぱい含まれているんです。優れたドラマはすべて優れたミステリーやと思うんですが、まず謎が魅力的でないといけない。『錦繍』は謎も魅力的やし、この2人はこれからどうなるんやろうと思わせますね。」

「宮本輝さんの『錦繍』を読んだのもこの時です。これは元夫婦の往復書簡ですが、ちょうど現地ではパソコンを持っている人なんてSEくらいで、みんな手紙でやりとりをしていたんです。協力隊の訓練を一緒に受けて、各国に行った人たちに毎晩手紙を書いていました。そんな中で出合った『錦繍』なので、手紙だけでこんな風な物語ができるなんて、という心境になりました。『氷点』と『錦繍』は二大感動本といっていいくらいですね。」

★ 2人推薦

沈黙

遠藤 周作 · 新潮社 · 1981

遠藤周作による1966年発表の長編小説。第2回谷崎潤一郎賞受賞作。

2人推薦 推薦者: 阿部 暁子 又吉 直樹

「それもすごく衝撃を受けました。『沈黙』は、たまたま古本屋で、棚差しじゃなくて面陳で置かれていて、それが運命でした。手に取って裏のあらすじを読んで、「神の沈黙」

「遠藤周作は『沈黙』で持っていかれて、『深い河』は宗教に対する子どもの疑問に答えを与えてくれたと思いました。」

★ 2人推薦

宮本武蔵 一

吉川 英治 · 新潮社 · 1981

吉川英治による1935〜1939年連載の長編小説。

2人推薦 推薦者: 今村 翔吾 鈴木 敏夫

「まあ『宮本武蔵』っていう人が多いと思うけれど、僕がいちばん影響を受けているのは『三国志』かな、やっぱり。影響を受けているというか、いちばん好きというか。」

「『信ずるは己のみ』...武蔵の生き方に憧れた」

★ 2人推薦

キャプテン翼 1

高橋 陽一 · 集英社 · 1981

高橋陽一による1981年連載開始のサッカー漫画。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 凪良 ゆう

「『キャプテン翼』も、翼くんに憧れはあるんですけれど、友達の前で口が裂けても「翼くんが好き」

「「ジャンプ」

★ 2人推薦

虚無への供物

中井 英夫 · 講談社 · 1974

中井英夫による1964年発表の本格ミステリー。日本三大奇書の一冊。

2人推薦 推薦者: 三浦 しをん 恩田 陸

「大学生時代には中井英夫がすごく好きになって。やっぱり『虚無への供物』が最初に読んだということもあって、1番好きですね。非常に切ない話であるところも。」

「中井英夫さんの『虚無への供物』は小学6年生で読んだのですが、今でも年1回は読みたくなりますね。文体にものすごくツヤがあって、不思議な魅力がある。」

★ 2人推薦

アメリカひじき・火垂るの墓

野坂 昭如 · 新潮社 · 1972

野坂昭如による1968年第58回直木賞受賞作含む短編集。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 鈴木 敏夫

「あと野坂昭如さんの『アメリカひじき・火垂るの墓』を読みました。」

「句点の少ない、饒舌な文体に引き込まれ...ファンになった」

★ 2人推薦

いやいやえん

中川 李枝子 · 福音館書店 · 1962

中川李枝子による1962年発表の児童文学の名作。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 鈴木 敏夫

「幼児期に好きやったのは『おしいれのぼうけん』『手ぶくろを買いに』『いやいやえん』など、母親から読み聞かせをしてもらった本ですね。」

「『さんぽ』が今も愛唱されるのは彼女のおかげ」

★ 2人推薦

三四郎

夏目 漱石 · 新潮社 · 1948

夏目漱石による1908年発表の長編小説。

2人推薦 推薦者: 又吉 直樹 米津 玄師

「芥川龍之介、太宰治、夏目漱石とかを読んでいくようになりました。漱石の『三四郎』『それから』『こころ』『坊っちゃん』も読みました。」

「」

1人推薦

ROCA コンプリート

いしいひさいち · 徳間書店(ジブリコミックス) · 2025

自費出版で話題となった『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』とその続編・短編集をまとめた完全版。

1人推薦 推薦者: 朝井 リョウ

「これ知らなかったんですけど、(いしいひさいち先生の本)。朝日新聞、実家だったので、あの「山田くん」

1人推薦

帰れない探偵

柴崎 友香 · 講談社 · 2025

「世界探偵連盟」に属する主人公が突然家に帰れなくなる──気候変動、独裁政権、大企業による情報統制を背景に書かれた近未来小説。

1人推薦 推薦者: 朝井 リョウ

「柴崎さんの新しい本素晴らしいよっていうのを、信頼してる人周りにいる方から聞いて、多分これのことだと思う。」

1人推薦

女の国会

新川 帆立 · 幻冬舎 · 2024

国会議員・秘書・記者など国会で働く女性たちを舞台に、ある事件を解いていく長編。山本周五郎賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 三宅 香帆

「新川さんのあの小説が私すっごい面白かった、女の国会って。あの女の国会っていう小説がめちゃくちゃこれ面白くて、本当にもう爆売れしてほしいと思っている。新川さってこう今までこうま割とライトなミステリーのイメージが割と私もあって、でもそれもすごく面白かったんですけど、今回はもうねなんか山崎豊子みたいな感じのこう人間関係がめちゃくちゃ面白いみたいな、結構政治的な交渉のシーンとかが熱いみたいな。もう絶対日曜劇場ドラマしてほしいみたいな感じのすっごい面白い小説でめっちゃ良かったです。」

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シャーロック・ホームズの凱旋

森見 登美彦 · 中央公論新社 · 2024

舞台はヴィクトリア朝の京都・寺町通221B。名探偵ホームズがまさかの大スランプ──森見登美彦が描く京都パスティーシュ・ミステリー。

1人推薦 推薦者: 宇垣 美里

「これ読みたいと思ってた、森見登美彦先生。私、大学が京都にありましたので、作品によく出てくる場所が「あそこだ、ここだ」

1人推薦

ババヤガの夜

王谷 晶 · 河出書房新社(河出文庫) · 2023

英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門を日本人初受賞した一編。暴力と友情と女性同士の絆を描くハードボイルド。

1人推薦 推薦者: 朝井 リョウ

「『ババヤガの夜』、めっちゃ分かりやすい1冊目で、まだ読めてなかったので。今年ダガー賞の候補になって、本当にこの数年で日本の小説が翻訳されるケースが増えて、しかも読まれるケースが増えたのは本当に、15年前にデビューしたんですけど、その時には考えられないことなので、めちゃくちゃ嬉しいですよね。俺、超好きなんですよ。難しい言葉も全然使われてないし、大事件解決みたいな物語じゃないんですけど、しみる。本当に本棚にずっといてほしいみたいな小説。」

1人推薦

パッキパキ北京

綿矢 りさ · 集英社 · 2023

コロナ禍の北京に駐在員夫を訪ねた菖蒲が、犬を連れて街の隅々を歩き食べ、観察するフィールドワーク小説。著者自身の中国滞在体験をベースにした軽快な一編。

1人推薦 推薦者: 宇垣 美里

「綿矢りささんの言葉の選び方が大好きで、毎回センスが飛んでるなって思います。刺さるし、ずぶずぶに愛のことを書いているのに、それで幸せになるとも思ってない感じが好きで、そのクールさっていうか、ちょっと距離がある感じが好きです。」

1人推薦

映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ コンテンツ消費の現在形

稲田 豊史 · 光文社(光文社新書) · 2022

稲田豊史によるコンテンツ消費論。1.5倍速・10秒飛ばし・ネタバレサイトで作品を消費する現代人の心理を、現場へのインタビューを重ねて分析した話題作。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「倍速視聴の歴史——19世紀末から映画は映画館でしか見られなかった。1950年代から家庭テレビ、1960〜80年代にビデオ・DVD、2000年代に配信、2010年以降は倍速視聴・10秒飛ばしができるようになった。 僕も最近飛ばし見するようになった——24apr のプレミアムでは『邪道でしょう』と言ったんですが、あふれるコンテンツについに負けを認めて、見ないよりマシだと考えるように。携帯・スマホと同じで突っ張ってもすぐ折れる。 なぜ飛ばし見が広まったのか——(1) 作品が多すぎる、Netflix・Amazon Prime のサブスクで無限に見れる、YouTube・TikTokで毎日コンテンツが流れてくる、(2) コスパという概念が浸透した、(3) 作品の鑑賞ではなく『コンテンツの消費』になった——『履修』という言葉が出てきた、見るべきリストを処理する感覚。 台本もすべてセリフで説明する作」

1人推薦

古都

川端 康成 · 新潮社 · 2022

ノーベル文学賞作家・川端康成の代表作。京都を舞台にした双子姉妹の物語。

1人推薦 推薦者: 宇賀 なつみ

「全然毛色が変わりますね。多分中学高校生ぐらいで読んだんですかね。川端康成とかいわゆる文豪と言われる人、教科書にも出てくるような人の作品って難しそうっていうか堅苦しいっていうか、なんか読みたくないなってむしろ思っていたんですけど、これきっかけで本当に食わず嫌いしなくなりました。当時まだ私京都って中学の修学旅行で1回行ったぐらいだと思うんですよ。ほとんど馴染みはなくて、でもやっぱり憧れはあって、これを読むと物理的な場所、距離も超えられるし時代も超えられるんだなっていう、自分が知らない世界に入っていけるんだっていう感覚をすごく覚えた。」

1人推薦

暗闇坂の人喰いの木

島田 荘司 · 講談社 · 2021

島田荘司による1990年発表の御手洗潔シリーズ。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「大学時代、『暗闇坂の人喰いの木』が御手洗潔シリーズで久々に出るという情報を雑誌で知り、その月の下旬発売というのに、もう中旬から毎日本屋に通いはじめたんですよ。早目に出るかも、と思って。そうしたら結局1か月くらい刊行が延びたみたいだったんですが、すでに毎朝丸善に原付で行って新刊コーナーを見るのが日課になっていて。途中からは修行のようでしたね、どうせ今日もないんだろうな、って。」

1人推薦

寺田克也SKETCH

寺田 克也 · パイインターナショナル · 2021

イラストレーター・寺田克也の画集。

1人推薦 推薦者: 呂布 カルマ

「寺田克也先生のイラストレーター画集。高校生大学生ぐらいの時に好きだった一番好きだったイラストレーター。コミッカーズっていう日本のイラストレーターをいっぱい扱ってる雑誌が当時あって、そこで出会ったのがきっかけ。嫌いなものは多少無理してでも嫌ってるとこあるしね、人生って嫌いなものあった方が面白いんですよ。なんか年取れば逆に何でも許せるし何でも理解できるようになってきて、そこはあえて嫌いは嫌いのまま置いとくほうが面白い。これはどうしても食えないんだよねってものが2、3あった方が面白いじゃないですか、話盛り上がるし。」

1人推薦

向田邦子ベスト・エッセイ

向田邦子(向田和子 編) · 筑摩書房 · 2020

脚本家・向田邦子の名エッセイを精選した一冊。

1人推薦 推薦者: 岸田 奈美

「どうしようもない悲しみや憎しみを、クルッと笑いに裏返してしまう手腕。向田さんみたいなエッセイを書けたら、どんなに素敵だろうと事あるごとに思う。」

1人推薦

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

阿佐ヶ谷姉妹 · 幻冬舎 · 2019

お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹による日常エッセイ。同居生活の些細な一場面を綴った癒し本。

1人推薦 推薦者: きゃりーぱみゅぱみゅ

「書店にこう展開された時にまず絵が最高、絵が癒されちゃってタイトルももちろんいいんですけど、なんかこれ気になるなぁと思って手に取って読み始めたら、ちょっとブログっぽい感じで短編で、姉妹が思われてることとか同居されたり、そこから解消されるまでの話がすごく面白くて、ほんとドラマ見てる感じで読めるというか小説とか本っていう感じじゃなく、すごく読みやすかった。私もあのライブとかをこう考える上で映像を見てインプットすることがめちゃくちゃあるので、休みの日に家で映画3本とか見たりするんですけど、マジで目が疲れちゃってもう本当に映像いいやってなった時に、ふらっと書店に行って見つけて。ちょうどコロナくらい、あと私ちょっと一時期不眠っぽくなっちゃってて寝れないみたいな、活字は慣れてなかったから読みながらウトウトでそのまま寝るみたいな、本当に睡眠導入本みたいな感じで読んでた時期もありました。コーチェラ、海外のア」

1人推薦

戯作三昧

芥川 龍之介 · 青空文庫POD · 2019

芥川龍之介による1917年発表の歴史小説。

1人推薦 推薦者: 又吉 直樹

「国語便覧を読んでいくと、そこに載ってる面白い顔したおじさんたちの話がだいたい好きなんやなと分かったんです。そんぐらいから、芥川龍之介、太宰治、夏目漱石とかを読んでいくようになりました。芥川の『戯作三昧』とか、いろいろ読みました。」

1人推薦

創竜伝14 月への門

田中 芳樹 · 講談社 · 2019

田中芳樹による1987年連載開始の伝奇SF小説シリーズ。竜の血を引く四兄弟の物語。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』とか『創竜伝』とかも好きで読んでいたんですけれど、その二次創作をしていましたね。最初にアニメを見て。それでめちゃくちゃ面白いと思って、小説が原作なんだと知って、読みたいと思って、読んだらすっごく面白かったんで。『創竜伝』はその流れで読みました。」

1人推薦

「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本

山下 泰平 · 柏書房 · 2019

山下泰平による明治娯楽物語論。森鴎外『舞姫』時代の裏で大ヒットしていた弥次喜多型小説(『宇宙世界膝栗毛』『人体道中膝栗毛』など)を追い、なぜ日本で『純文学だけが正統』という偏った伝統が生まれたかを解明。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「明治時代の文学といえば夏目漱石や森鴎外なんですが、実際に何十倍も売れたのは『明治娯楽物語』。本書はそれを言いとしている。明治はものすごい勢いで文明開花が進んだ——欧米の文学は敷居が高くて読めない、できれば講談調で読みたい、そこに答えたのが明治娯楽物語。 大流行したフォーマットは『弥次喜多』。1802年の十返舎一九『東海道中膝栗毛』のキャラクター(やじろべえと喜多八)を使い回す、現代の異世界転生もの・ラノベと同じ感覚——とりあえず弥次喜多をどっかへ行かせて、その世界の知識(西洋文化)を取り入れる。 『宇宙世界膝栗毛』(明治17年):弥次喜多が月へ行く。ジュール・ヴェルヌの宇宙旅行原作通り——大砲の弾でしがみついて飛ぶ(無重力描写は『すぐ喉が詰まる』とテキトーすぎる)。 『人体道中膝栗毛』(明治19年):旅費がないからミクロ化して人体内を旅する——『口車』は唇でできた水車、『嘘八百里とい」

1人推薦

新宿鮫 新装版

大沢 在昌 · 光文社 · 2018

大沢在昌による1990年発表のハードボイルド小説の代表作。第12回吉川英治文学新人賞・第44回日本推理作家協会賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「大沢在昌さんの『新宿鮫』シリーズ。新装版が書店で平積みされていたんです。手に取って読んで、はあ~なんなのこの面白さ! って。」

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陽のあたる坂道

石坂 洋次郎 · 角川書店 · 2018

石坂洋次郎による1957年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「当時のベストセラーもずいぶん読みましたね。石坂洋次郎さんも『陽のあたる坂道』や『乳母車』など、すごく読んだんですけれど、だんだん同じ文章ばかりで飽きてきてしまって。一人の作家を夢中で追いつつ、追いすぎて途中で嫌になるという。」

1人推薦

コンビニ人間

村田 沙耶香 · 文藝春秋(文春文庫) · 2018

コンビニで18年間働く36歳独身女性・古倉恵子の物語。第155回芥川賞受賞。世界46カ国・地域で翻訳。

1人推薦 推薦者: 林 士平

「コンビニ人間。コンビニで働くことで自分を整えるというか自分を取り戻す。めっちゃわかるんですよね。高校生の頃、僕、初めてやったアルバイトがありがちなマクドナルドなんですけど、めっちゃ働いてたんすよ。狂ったようにずっと働いてた時期があって、なんかすげー救われてたんですよ労働に。完璧な機械になることを追い求めるマニュアルみたいなのを、いかに綺麗に達成していくかっていうゲームを僕はずっとやってて、なんか不思議な快楽を感じてたんですよね。それをめっちゃ思い出させてくれたんで、わかるってすごい共感した記憶があります。」

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ひとめあなたに…

新井 素子 · 東京創元社 · 2018

新井素子による1981年発表の終末SF。隕石衝突を控えた最後の数日を描く。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「東京創元社の担当さんはもう1冊、新井素子さんの『ひとめあなたに...』も挙げてくださいましたね。新井さんはもうすでに読んでいたのですが、伊坂さんの本は先に読んだら絶対に影響を受けてしまいそうで、読まずに先にプロットを書いて出して、それから読みました。」

1人推薦

億男

川村 元気 · 文藝春秋(文春文庫) · 2018

映画プロデューサー・川村元気の長編小説。3億円の宝くじに当たった主人公が落語『芝浜』を下敷きに、お金とは何かを問う物語。映画化。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「川村元気の本。これのカバーだけで2、3種類カバーが出てるなーで、まあ総論としては、小説なんだけど何かを書こうとしてちょっと書き切れなかった意欲作。一夫という元教師がすごい貧乏で苦しんでる、なんで貧乏かというと、人が良くて弟が借金を背負っちゃって、奥さんと娘が出ていってしまった——そんな奴が3億円の宝くじに当たるところから始まる。3億円もらって銀行で換金できたんだけど何をしていいかわかんない、いつも食べてる牛丼屋に行って大盛り頼んで卵と味噌汁、これがあんなに自分が欲しかったお金のある生活なのかと自問自答する。 主観の主観がすごい秀逸——シチュエーション自体としては貧乏人がいきなりお金を持つって話なんだけど、この主人公の主観でずっと話を続けていくから、今お金がないことのどんなに辛いかが、辛いというのは何かというと自分が辛いんじゃなくて、何かしてあげられないことが辛いっていうのがずっと支えてい」

1人推薦

死にたい夜にかぎって

爪 切男 · 扶桑社 · 2018

爪切男のエッセイ。風俗・恋愛・人生の遍歴を綴ったオムニバス的なベストセラー。

1人推薦 推薦者: 呂布 カルマ

「爪切男先生の本。本人のいろいろ今までの恋愛遍歴、恋愛にさえなってないような本当に淡い恋心とか、風俗にいたところの女の子に抱いたちょっとした感情みたいなのを全部しょうもないんだけどちょっといい話にしてるオムニバスなんですけど、あらゆる今までの自分が抱いてきた恋心とかスケベ心が全部なんか消化されるような内容。むっちゃいろんな人に勧めましたね。両親にも勧めたし、自分の過去の出会った女性とこの人いたなみたいな結構思い出しながら読んでた。性欲のこととかも結構書いてるんですけど、それをなんかカッコつけて書くんすよ、面白いんすけどその感じもいいんですよね。良くないものだと思ってたけど、別に恥じることじゃなかったんだなみたいなのを思わせてくれる本。」

1人推薦

新装版 殺戮にいたる病

我孫子 武丸 · 講談社(講談社文庫) · 2017

我孫子武丸が1992年に刊行した新本格ミステリーの代表作。叙述トリックを駆使した「映像化不可能」な傑作で、読み終えた読者を二度読みへと誘う。

1人推薦 推薦者: ひろゆき

「あの我孫子武丸さんの『殺戮に至る病』っていう小説なんですけど、ま、叙述トリックなんで映像化不可能なんですよね。読んでみて最後の方にあれ、これどういうことってなって、その1ページ目から読み始めると、あ、こういうことなのっていうので全然違う視点で読めるっていうのが割と面白いので、多分100年後に本が残ってるかどうか分かんないんですけど、残ってて欲しいなって。」

1人推薦

血の轍

押見 修造 · 小学館(ビッグコミックス) · 2017

押見修造の代表作。母親の異常な愛情に縛られる少年の心理サスペンス漫画。

1人推薦 推薦者: きゃりーぱみゅぱみゅ

「去年ツアー中だった時にホテルとかで漫画読みたいなと思ってもう一気買いして読んだんですけど、クレジットカードの上限が来ちゃってずっと13で止まっちゃったんですよ。後にあと2時間早く読みたいと思って本屋さんに行こうかも迷ってたんですけど、無事に上限が解除されて全部読みました。私のこの人生で経験したことのない、もう胸がぎゅーって締め付けられて息苦しくなるような漫画っていうのは初めて出会ったんですよ。私は結構えぐい系というかちょっとあの後味悪い作品も結構好きなんですよ、なぜかファンタジーなこと普段やってるんですけど。先が気にならないと読まなくなっちゃうっていうのがあって、どんどんどんどん「えこれ次どういう展開になるの」

1人推薦

聖闘士星矢 全15巻セット

車田 正美 · 集英社 · 2017

車田正美による1985年連載開始の少年バトル漫画。「ジャンプ」黄金期を支えた名作。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「小学生くらいの時にはまっていた『リングにかけろ』は全然二次創作じゃなくて、漫画として面白いなと思っていただけで。でも「ジャンプ」

1人推薦

きみの隣りで

益田 ミリ · 幻冬舎 · 2016

益田ミリのエッセイマンガ。日常の些細な感情をすくい上げる作品集。

1人推薦 推薦者: 松岡 茉優

「増田みり先生の本が大大大大大好きで全部持ってる自信あります。柔らかい絵で、ここまでトーンとか貼ってないし、背景もすごい埋めてるわけじゃなくて、文字数も少ない、だいたい1つの話に3ページとかなんですかね、の中で「なんでこんなに泣けるんだ」

1人推薦

一汁一菜でよいという提案

土井 善晴 · グラフィック社 · 2016

料理研究家・土井善晴による家庭料理論。『美味しいご飯を作らなければいけない』という呪縛から主婦・主夫を解放し、ご飯と具沢山の味噌汁と漬物だけで十分という大胆な提案。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「土井善晴さんという料理研究家でありながら『家庭料理は美味しくなくていい』という大胆な提案をしている本。ご飯作る人がどれだけ『おいしいごはんを作る』という概念に縛られて苦しんでいるかを見て、これはガマンできないわってことで土井さんが出した本。 『美味しいご飯を作らなければいけない』という呪縛——一汁一菜とは具沢山の味噌汁と漬物があれば、それでご飯があれば十分。それ以外のご飯はよっぽど特別な日(晴れのご飯)は週に1回くらいで、日常生活はできるだけ手を抜くだけ抜き、冷蔵庫の中に余っているものを全部入れた味噌汁とかで構わない。 レシピを勉強して美味しいものを作るというのは毎日やる思考法ではない、心も体も疲れてしまう。炊飯器のスイッチを入れて——最近の米は早炊きモードで10〜15分で炊ける——15分以内で作れるおかずで誰でも(旦那でも誰でも)ほぼ毎日のようにおいしくないご飯を出すことが家庭にとっ」

1人推薦

悪意とこだわりの演出術

藤井 健太郎 · 双葉社 · 2016

TBS『水曜日のダウンタウン』演出・藤井健太郎が「悪意」をキーワードに語る現代の笑いの作り方。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「今読むのが一番面白い本。笑いというのは時代とすごい関係がある——昔のものを今見てもまあ面白いはずがない、笑いというのはその時代のセンスにすごく左右される。この方は『悪意』というのを売りにしてる、すごく作為的。例えば水曜日のダウンタウンで『カツマー芝に熱心なファン0人説』というのが出てきて検証VTRが流れる、編集がすごく凝ってて、ナレーションもVTRの編集も全部自分がやってる。お笑いというのが全部一人の力でセンスでコントロールしないと生まれないから人任せにはできない。 ワイプというのはわかりますか、画面の四角に出演者の顔が映ってる例のワイプ。水曜日のダウンタウンでは音量設定がギリギリ聞こえるぐらいにしている——VTRに対して『何て言ってんねん』『これ違うやろ』『これ悪意あるわ』っていう奴を聞こえるぎりぎりのギリギリの音量で流していて、常に番組の中にツッコミが入ってる状態。 笑いというのは」

1人推薦

ドクター・スリープ

スティーヴン・キング(白石朗 訳) · 文藝春秋 · 2015

スティーヴン・キングによる『シャイニング』(1977年)の続編(2013年原著)。キング初の続編作品。映画化もされた中年期のダニエル・トランスの物語。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「シャイニングの続編。シャイニング、みんな読んでないでしょ。映画を見た人はすごく多いんだけど、原作読んだ人がほとんどいないんですよ。キャリーも同じ、スタンドバイミーも、グリーンマイルも、遠雷の空に——スティーヴン・キングって本当に才能で、こんなに映画で多いのに案外読まれてない。なんでこの人もっと読まれないのかな? キング小説には必ず『善と悪』という概念が出てくる。最後に必ず善は勝つけど、勝つときには代償を要求する——最も大事なものが犠牲になる、何かを失わなければいけない。これは日本人に不得意な概念。日本のホラーは呪怨もリングも善悪の戦いじゃなくて、貞子は『可哀想だから恨みの世界に閉じ込められた』、お岩さんも『そんな目にあったから』と同情する余地。日本では『神』はキリスト教の神じゃなくて『祟り神』。豊作も不作も、お稲荷さんも狐の妖怪も全部『神』として祀る。 キングはキリスト教的世界観で書く」

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エースをねらえ! 1

山本 鈴美香 · 集英社 · 2014

山本鈴美香による1973年連載開始のテニス少女漫画の金字塔。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「生まれてはじめて読んだ漫画は姉が持っていた『あさりちゃん』だったんですけれど、そこで初めて漫画というものに触れて、画期的だと思ってびっくりしたんです。そこから家にあった姉の漫画を貪るように読んでいたら、それを見た母が秘密の自分の本棚を見せてくれたんですね。そこにずらりと並んだ『エースをねらえ!』全巻(笑)。1巻を読んだとたんに「うおっ」

1人推薦

その女アレックス

ピエール・ルメートル(橘 明美 訳) · 文藝春秋(文春文庫) · 2014

フランスの作家ピエール・ルメートルによるカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第2作。英国推理作家協会賞受賞、本屋大賞翻訳小説部門第1位、文春文庫版で60万部超の大逆転サスペンス。

1人推薦 推薦者: 小島 秀夫

「ここにルメートルいっぱいありますよ。これはもうこれが1番売れてます。僕これ結構好きなんですね。こんなん読んだらもう日本の作家、日本の読者は気になり、いやクオリティが高すぎてですね。」

1人推薦

時をかけるゆとり

朝井 リョウ · 文藝春秋 · 2014

直木賞作家・朝井リョウのエッセイ集。文庫版では当時の自分のエッセイに今の自分が添削するという仕掛けが追加された。

1人推薦 推薦者: 松井 玲奈

「小説とか活字を読むのが苦手な意識がある人にすごくおすすめの一冊。電車の中で読んで肩を震わせるぐらい笑ったエッセイ。本当に面白すぎるんですよ、こんなに話題を堪えるエッセイってあるんだっていうぐらい何回も何回も読んでた。特に面白いのが、朝井リョウさんは『何者』っていう就活を描いた作品を書かれたんですけど、就活に関するエッセイを書いてほしいという依頼があって、朝井さん自体は就活あんまり経験したことがないのに就活エッセイを書いた。で、その当時の自分が書いたエッセイを今の自分が改めて添削をするっていうツッコミが入ってる、今まで見たことないタイプのエッセイの項目があってそれがすごく斬新で、今まで読んだ活字の中で一番笑ってました。」

1人推薦

セーラー服と機関銃

赤川 次郎 · 角川書店 · 2014

赤川次郎の代表作。映画化もされた人気青春ミステリー。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「中学生になった頃にやっとちゃんとした書店ができたんです。そこで『セーラー服と機関銃』をまず買って、そこからは本のあらすじの部分を読んで、10代の子が主人公のものを買って読むようになりました。」

1人推薦

ベルサイユのばら 全5巻セット 化粧箱入り

池田 理代子 · 集英社 · 2014

池田理代子による1972年連載開始の少女漫画。フランス革命前後を舞台にしたオスカルとアンドレの物語。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「姉の影響で、小学生の時に一番熱狂したのはたぶん、『ベルサイユのばら』。『リングにかけろ』とかも好きだったかな。漫画はまんべんなく読んでいましたね。」

1人推薦

なんて素敵にジャパネスク

氷室 冴子 · 集英社 · 2014

氷室冴子による1984年発表の平安朝コバルト文庫小説。1980年代の少女小説ブームを牽引した名作。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「『なんて素敵にジャパネスク』がすごく人気だったんですけれど、私は『クララ白書』から『アグネス白書』、それと『シンデレラ迷宮』が大好きでした。他の作家のコバルト文庫もたくさん読ませてもらったんですけれど、やっぱり記憶に残っているのは氷室冴子さんですね。」

1人推薦

クララ白書I

氷室 冴子 · 集英社 · 2014

氷室冴子による1980年発表の女子寮を舞台にした青春小説。コバルト文庫の代表作。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「私は『クララ白書』から『アグネス白書』、それと『シンデレラ迷宮』が大好きでした。他の作家のコバルト文庫もたくさん読ませてもらったんですけれど、やっぱり記憶に残っているのは氷室冴子さんですね。」

1人推薦

アグネス白書I

氷室 冴子 · 集英社 · 2014

『クララ白書』の続編。1981年発表の女子寮青春小説。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「私は『クララ白書』から『アグネス白書』、それと『シンデレラ迷宮』が大好きでした。他の作家のコバルト文庫もたくさん読ませてもらったんですけれど、やっぱり記憶に残っているのは氷室冴子さんですね。」

1人推薦

シンデレラ迷宮

氷室 冴子 · 集英社 · 2014

氷室冴子による1980年代発表のメタ・童話的青春小説。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「私は『クララ白書』から『アグネス白書』、それと『シンデレラ迷宮』が大好きでした。他の作家のコバルト文庫もたくさん読ませてもらったんですけれど、やっぱり記憶に残っているのは氷室冴子さんですね。」

1人推薦

墓地を見おろす家

小池 真理子 · KADOKAWA · 2014

小池真理子による1988年発表のホラー長編。墓地に隣接するマンションを舞台にした名作。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「『墓地を見おろす家』というのがとっても面白かったです。読んだのは何十年も前なのに、いまだにマンションのエレベーターに乗るとこのまま地下に連れていかれるんじゃないかと思います。」

1人推薦

ベルサイユのばら 1

池田 理代子 · フェアベル · 2013

池田理代子による1972年連載開始の少女漫画の金字塔。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「小学6年生の時の誕生日プレゼントに『ベルサイユのばら』の文庫版を全巻買ってくれました。その頃、学校で放課後の運動クラブみたいなものには入っていたんですけれど、「お腹が痛い」

1人推薦

さいはての彼女

原田 マハ · KADOKAWA(角川文庫) · 2013

原田マハによる女性たちの再生をテーマにした連作短編集。25歳で起業した若手女性社長が主人公。

1人推薦 推薦者: 檜山 沙耶

「原田マハさんのね、最果ての彼女っていう本を買いたいんですよね。あった、しかも飛び抜けている。私が買いたい本、これ、誰かが絶対にこれかこうなって気になってピって出した跡がありますよ、まさしくこれですよ私が求めていたのは。これもお仕事小説みたいで、お仕事頑張っている方がヒロインになっている本好きなんですよ。絶対買おうと思っていたので。」

1人推薦

MISSING

本多 孝好 · 角川書店 · 2013

本多孝好による1999年第16回小説推理新人賞受賞作を含む短編集。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「本多孝好を知った時は衝撃を受けました。デビューした後に『MISSING』を読んで、僕よりも面白いなあ、と純粋に思いました。ユーモア感覚がすごく通じるところがあったし、こういう会話を書くのか…とすごく感心して。」

1人推薦

よだかの片想い

島本 理生 · 集英社 · 2013

島本理生の長編恋愛小説。顔にあざのあるaikoが映画監督と出会い、遅い初恋を経験する。松井玲奈主演で映画化。

1人推薦 推薦者: 松井 玲奈

「顔にあざがあるaikoという主人公がいまして、その子が映画監督の伸坂さんに出会うことで遅い初恋を経験するという小説。ヴィレヴァンの天体コーナーに置いてあって、タイトルだけで置かれたんだろうなていう感じがしたんですね、「夜だった」

1人推薦

リングにかけろ1

車田 正美 · 集英社 · 2013

車田正美による1977年連載開始の少年ボクシング漫画。「ジャンプ」誌の代表作の一つ。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「小学生くらいの時にはまっていた『リングにかけろ』は全然二次創作じゃなくて、漫画として面白いなと思っていただけで。でも「ジャンプ」

1人推薦

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

石井 好子 · 河出書房新社 · 2013

シャンソン歌手・石井好子による1963年発表のエッセイ。第1回エッセイスト・クラブ賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「エッセイ本。中学生の頃読んだ、石井好子さんというシャンソン歌手の方の『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』は、オニオングラタンスープの作り方がすごくおいしそうで、肌寒い季節になると読みたくなる。」

1人推薦

氷点 (上)

三浦 綾子 · 角川書店 · 2012

三浦綾子による1965年発表の長編小説。朝日新聞懸賞小説受賞作で大ベストセラー。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「中でも三浦綾子さんの『氷点』にまあ、ハマってハマってハマって。なぜ北海道を自転車で旅してた頃に読んでいなかったんでしょうね。南の島で『氷点』っていう(笑)。医者の夫婦の子供が殺されて、犯人の子供を育てることになって、お母さんがその娘をいじめ抜くんだけれど...。人間の黒い部分がいっぱい絡み合う話ですよね。」

1人推薦

日傘のお兄さん

豊島 ミホ · 新潮社 · 2012

豊島ミホによる2009年発表の短編集。日常の中の小さな救いを描く。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「豊島ミホさんは『日傘のお兄さん』。あれ、最後、号泣したんですよね、私。ソファに寝転がって読んでいたんですけれど、最後の最後でとんでもないほどの量の涙が出てきて、耳の中に入ってゴボゴボッっていうくらい泣いちゃって。」

1人推薦

20歳の自分に受けさせたい文章講義

古賀 史健 · 星海社 · 2012

ライター・古賀史健による文章術の入門書。「書く技術」を実践的に解説。

1人推薦 推薦者: 尾崎 世界観

「20代後半頃に知人に勧めてもらって読んだ。自分でも文章をしっかりもっと書きたいなと思っているタイミングだったので興味があって読んでみました。書き方が結構変わったというか結構影響は受けてると思いますね。未だにここに書かれていた書き方してると思いますね。1回しかあえて読まないようにしてる。何回も読むと影響を受けすぎると思って。20代後半ぐらいの時って、バンドメジャーデビューして3〜4年経っていてこのままずっとバンドを続けていきたいけど、そこから逃げるような、あえてこう逃げ道になるような表現も欲しいなと自分で思ってましたね。やっぱり音楽だけがある状態だと、そこに対して負の感情が生まれた時にどうしようもなくなってしまうので、このままだったら嫌いになってしまう可能性もあるなと思って、そのタイミングでこの本を読めて道が開けたというか。」

1人推薦

親鸞 上

五木 寛之 · 講談社 · 2010

五木寛之による2009〜2010年発表の歴史長編。第64回毎日出版文化賞特別賞受賞。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「今でも大阪まで新幹線に行くのに単行本を4冊くらい持っていくんですけれど途中で足りなくなる。だからできるだけ字がぎっしり詰まった、難しい本を持っていくようにしているんです。この間も五木先生の『親鸞』の上巻だけ持っていったらあっという間に読んでしまって「下!下!」

1人推薦

トモスイ

高樹 のぶ子 · 新潮社 · 2010

高樹のぶ子による短篇集。表題作で2010年第36回川端康成文学賞受賞。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「私はストーリーなら自信があるけれど、文章の組み立て方や比喩、つまり純文学の人たちの文章の緻密さには欠けていると思うんです。だからそういう人たちに惹かれます。先日高樹のぶ子さんの『トモスイ』を読んで、文章でこれだけ色彩を伝えてくるのはすごいなと思いました。」

1人推薦

コロボックル物語 だれも知らない小さな国

佐藤 さとる · 講談社 · 2010

佐藤さとるによる1959年発表の児童文学の名作。日本ファンタジーの金字塔。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「母親が本を一冊誕生日か何かで買ってくれたんです。後で聞いたら新聞だったかで薦められていたかららしいんですが、佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』でした。これが面白くて。『だれも知らない小さな国』は何回も読みました。あの作品に惹かれた理由はいくつもあるけれど、いちばんは自分だけの小山を持つ、ということですよね。男の子が誰も知らない自分だけのユートピアを発見する、この面白さです。ああ、僕もこんな秘密の山がほしいなと思っていました。その秘密の場所に一人、小さな女の子が現れて、靴を川に流したというので追いかけた時に、靴の中に小さな人を見つけるんですよね。10数年後に再会するというのも、小学生ながらすごくロマンチックなものを感じました。」

1人推薦

地球を呑む

手塚 治虫 · 小学館 · 2010

手塚治虫による1968年連載開始の青年漫画。『ビッグコミック』創刊号からの連載。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「ちょうど『ビッグコミック』が創刊された頃だったんです。創刊メンバーに手塚治虫さん、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)さんがいて。僕にとっては神様です。手塚さんは『地球を呑む』という長編を連載していて、これが大人向けの漫画やったんです。主人公は学も教養もない、酒を飲むのが大好きという男。テーマは金と愛と美貌。すごいエロティックで、絶世の美女が出てきてあらゆる男を虜にするんです。手塚さんの野心作やったと思います。それまで『どろろ』とか『バンパイヤ』とか『鉄腕アトム』しか知らなかった僕にとっては、ものすごく衝撃的でした。」

1人推薦

新装版 限りなく透明に近いブルー

村上 龍 · 講談社 · 2009

村上龍による1976年第75回芥川賞受賞のデビュー作。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「村上龍さんが『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞を受賞してすごく売れていて。池袋の本屋に行ったら品切れで、24番目っていう整理券を渡されて一週間後に来るように言われました。あれは本当に憶えていますね。こういう書き方があるのか、素晴らしいなって思いました。当時大学生で『限りなく透明に近いブルー』を読んでいないなんて恥ずかしいという感じがありました。」

1人推薦

奇巌城 怪盗ルパン全集

モーリス・ルブラン/南 洋一郎 · ポプラ社 · 2009

モーリス・ルブランによるアルセーヌ・ルパンシリーズの代表作。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「小学校高学年の時になんでか、ポプラ社の怪盗ルパンのシリーズにハマって全部読みました。そこからホームズというのもあるらしいと知って読んでみたんですが、子供の僕には大人すぎて、ルパンのほうが面白いなと思っていました。」

1人推薦

毎月新聞

佐藤 雅彦 · 中央公論新社 · 2009

「ピタゴラスイッチ」「ポリンキー」など数々のCMを手がけたクリエイター・佐藤雅彦が朝日新聞に連載した名コラム集。

1人推薦 推薦者: 鈴木 おさむ

「全クリエイターの中で一番尊敬しているのがこの人でして、ピタゴラスイッチを作ったり、CMのこの方はプランナーですかね、CM作られた方。ものの考え方を、松本さんがお笑いに対しての方程式を作ったとしたら、この方は自分が生きてる中での違和感にさっとメスを入れる、ものの考え方に相当影響をされております。当たり前の景色を疑うっていうのがこの人の真骨頂だと思うんですけど。例えば「文字が出す騒音」

1人推薦

四季・奈津子

五木 寛之 · ポプラ社 · 2008

五木寛之による1978年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「五木寛之さんが女子大生にものすごい人気でした。格好よかったし。『四季・奈津子』の他には『風に吹かれて』とか、『朱鷺の墓』とか。地方の女の子たちは五木寛之先生の『四季・奈津子』を読んで胸をとどろかせる。」

1人推薦

新装版 武将列伝 戦国終末篇

海音寺 潮五郎 · 文藝春秋 · 2008

海音寺潮五郎による戦国末期の武将列伝。

1人推薦 推薦者: 今村 翔吾

「海音寺潮五郎さんは難しいな。短篇集でもどれが表題作になってどう編まれているかで違うからなあ。あ、資料的な部分と小説的な部分の中間みたいな、列伝ものがいいかもしれん。『悪人列伝』とか『武将列伝』とか。歴史をそういうくくりで学んでいくにはいいんじゃないかな。」

1人推薦

さすらう雨のかかし

丸山 健二 · 求龍堂 · 2008

丸山健二による初期長編小説。役所で働くおじさんの日常を描く。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「丸山健二も好きですね。『さすらう雨のかかし』は学生の頃に、実家にあったので読んだんですが、小説の中でもっとも好きなものの一つです。デビューした後でも文章を写したりしていました。役所で働くおじさんが主人公で、日常の中で静かに不穏な雰囲気があって、何も起きないのに緊迫感がある。それがすごく好きなんですね。」

1人推薦

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇

坂口 安吾 · 岩波書店 · 2008

坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」「白痴」など代表的短編を収録。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「坂口安吾も『桜の森の満開の下』などの、ロマンティックなものが好きでしたね。でも、『風博士』みたいな、くだらないものも好きでした。下手な落語よりもタチの悪いオチなんだけれど、そういうのも、"愛い奴、安吾"という感じで。」

1人推薦

凍りのくじら

辻村 深月 · 講談社(講談社文庫) · 2008

藤子・F・不二雄を愛する高校生・芦沢理帆子の物語。辻村深月の初期代表作で、後の作品にも登場人物が再登場する「辻村ワールド」の起点。

1人推薦 推薦者: 三宅 香帆

「辻村深月さんの『凍りのくじら』っていう小説があって、私これ大好きなんですよ。『凍りのくじら』は本当に、特に若い方、まあ若くなくても全然いいな、なんか結構読むと本当に辻村ワールドに当てられる感じが私はあって。これから『凍りのくじら』今から読むってことはこれから辻村ワールドが世界に広がってるってことなわけじゃないですか。羨ましいって思いますね。」

1人推薦

シャイニング (上)

スティーヴン・キング(深町眞理子 訳) · 文藝春秋(文春文庫) · 2008

1977年原著。スタンリー・キューブリック監督で映画化された名作だが、原作は雪山のホテルで売れない作家の旦那が徐々に狂気に飲み込まれていく心理ホラー。ジャック・ニコルソンの配役にキングが激怒したことで有名。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「シャイニングというのはスティーヴン・キングの原作をスタンリー・キューブリックが映画化した。最初はキングが喜んだけど、キャスティングの段階からトラブル——『ジャック・ニコルソンを主役に選んじゃった、これあとに狂ってしまう役なのにジャック・ニコルソンは最初から狂ってるじゃないか』。次に嫁さんのウェンディ役も、原作はしっかりした人なのに映画用に選ばれたシェリー・デュヴァルがすごい神経質そうな顔してて『最初から夫が狂ったら叫びそう』と。 『プレイ・メイクス・ジャック・ア・ダル・ボーイ』——『働いてばっかりで遊ばないとジャックは今にも気が狂る』という1文を、奥さんがタイプライターを覗くと何百枚もこの文章だけがタイプされていた、という名シーン。後ろからジャックが『見たね』と現れる——ここでキングは怒った『ニコルソンだったらこんな初歩的なミスはしないぞ、人影が見えちゃったら来る来ると思ってる客にやっぱ」

1人推薦

私が語りはじめた彼は

三浦 しをん · 新潮社 · 2007

三浦しをんによる2004年発表の連作短編。一人の男を語る七つの物語。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「三浦さんのチャーミングな部分と、『私が語り始めた彼は』などのしっとりした面との振り幅に弱いのかもしれません。三浦さんのことは好きすぎて、その後もせんだい文学塾にいらっしゃると聞けば仙台まで聴講に行って、遠くからじっと見つめています。」

1人推薦

精霊の守り人

上橋 菜穂子 · 新潮社 · 2007

上橋菜穂子による1996年発表のファンタジー小説の金字塔。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「上橋菜穂子さんの『精霊の守り人』を読んだのも鎌倉香房シリーズで四苦八苦している時で、ものすごく感動したんですよね。まったく違う世界の話ではあるんですけれど、そこに生きているのはやっぱり"人"であるし、私達の生活とはまったく違うはずの彼らの生活が、食器の音がするぐらい鮮明に書かれていて。」

1人推薦

永遠の出口

森 絵都 · 集英社 · 2007

森絵都による2003年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「森絵都さんは『永遠の出口』とか。『宇宙のみなしご』も好きだし、やっぱり『つきのふね』が大好きで。あと、『風に舞いあがるビニールシート』を読んだ時は、なんかもう、すごいなあ、って...。死ぬまでにこういうのが書きたいと思いました。」

1人推薦

海を感じる時

中沢 けい · 新風舎 · 2007

中沢けいによる1978年第21回群像新人文学賞受賞のデビュー作。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「中沢けいさんが『海を感じる時』でデビューしたんです。美少女作家といわれてすごく注目されていて。ああ、こんな風に人気者になれるんだったら小説を書こうって思いました。それで『群像』を買って応募するぞと思って書いてみたけれど、10枚くらいしか書けなかった。何十枚、何百枚も書かないといけないなんて、小説って普通の根性じゃできないな、怠け者の私には書けないなと思って、挫折しました。」

1人推薦

源氏物語 巻一

瀬戸内 寂聴 · 講談社 · 2007

瀬戸内寂聴による現代語訳の源氏物語。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「『源氏物語』は昔から寂聴先生のものを読んだりしていますが、今ちょうど原文を読んでいるところです。でもこれもお勉強という感じですね。ずっと読んでいると辛くなるので、幸田弘子さんの朗読のCDを聴いたりしています。」

1人推薦

佐武と市捕物控 1

石ノ森 章太郎 · 小学館 · 2007

石ノ森章太郎による少年サンデーから大人バージョンに展開した時代劇漫画。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「石ノ森章太郎さんも少年サンデーでやってた『佐武と市捕物控』を大人バージョンで始めて。創刊メンバーに手塚治虫さん、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)さんがいて。僕にとっては神様です。」

1人推薦

メリーゴーランド

荻原 浩 · 新潮社 · 2007

荻原浩による2004年発表の長編小説。さびれた田舎の市営遊園地を巡る役所職員の物語。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「新たに注目されている人として伊坂幸太郎さんを読んだり。新聞広告で知って読んでみたら面白かったのは荻原浩さんの『メリーゴーランド』。さびれた田舎をどうにかしようとする役所の職員の話で、淡路島でもこんなことがあるかも、と思いました。」

1人推薦

雨降りだからミステリーでも勉強しよう

植草 甚一 · 筑摩書房 · 2007

植草甚一によるミステリ評論集。多くのファンを生んだ伝説的なミステリ入門書。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「そこからミステリ関係のエッセイも読むようになって、小学5年生の時に植草甚一さんの『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』っていう分厚い本を、嫌がる親にねだって買ってもらって。外国作品を星の数で評価しながら紹介した本です。それを読んで覚えたミステリ作品は多いですね。」

1人推薦

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂 幸太郎 · 東京創元社 · 2006

伊坂幸太郎による2003年発表のミステリー。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨のコインロッカー』も、K島さんの担当ですよね。今気づいたんですけれど、私の新刊の『金環日蝕』は、あの作品の影響がだいぶ大きいと思うんです。」

1人推薦

戻り川心中

連城 三紀彦 · 光文社 · 2006

連城三紀彦による1980年刊行の連作短編集。表題作で1981年第34回日本推理作家協会賞短編部門受賞。耽美と謎が織り重なる和の名作。

1人推薦 推薦者: 池井戸 潤

「耽美的なものというと連城三紀彦さんが直木賞を受賞した『恋文』や『戻り川心中』なども読みました。」

1人推薦

ねじれた町

眉村 卓 · 講談社 · 2005

眉村卓によるジュブナイルSF。子供時代の不思議体験を描く。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「もう少し大きくなると、眉村卓、星新一、赤川次郎などを読みました。眉村卓は『ねじれた町』とか、赤川さんだったら『マリオネットの罠』をよく覚えています。海外モノではエラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密』など。」

1人推薦

絵とは何か

坂崎 乙郎 · 河出書房新社 · 2005

坂崎乙郎による美術評論の名著。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「島田さんにハマっていた高校生の頃、うちの親から『絵とは何か』という美術評論の本をもらったんです。その帯に、「人生とは一回限りである。しかも短い。その短い人生を想像力にぶちこめたらそんな幸せなことはないと思う」

1人推薦

死にカタログ

寄藤 文平 · 大和書房 · 2005

デザイナー・寄藤文平が「死」について多数のイラストとともに考察したビジュアルブック。

1人推薦 推薦者: 尾崎 世界観

「これは死について書かれた本なんですけど、イラストがもともと好きで、本が出てるっていうのを知って気になって手に取りました。「死」

1人推薦

新装版 夏草の賦 上

司馬 遼太郎 · 文藝春秋 · 2004

司馬遼太郎による1968年発表の歴史長編。土佐の戦国大名・長宗我部元親の生涯。

1人推薦 推薦者: 今村 翔吾

「図鑑的なものを読んでいたら詳しくなって予備知識ができました。たとえば司馬先生の『夏草の賦』を読んで「長曾我部元親書いてんねや」

1人推薦

邂逅の森

熊谷 達也 · 文藝春秋 · 2004

熊谷達也による2004年第131回直木賞・第17回山本周五郎賞W受賞作。マタギの夫婦の物語。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「同じ仙台在住の熊谷達也さんの『邂逅の森』が本当に面白かったです。熊狩りの話で、大正の夫婦の人情話にいきそうにみえて、それを超えた熊との対決につながる。これは本当にすごいです。」

1人推薦

鉛のバラ

丸山 健二 · 新潮社 · 2004

丸山健二による2004年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「新潮社さんを通して、サイン本をいただいたんですよ!!! 私が好きだって言っていることを担当編集者さんが伝えてくださったらしくて、わざわざ書いてくださって。私、もう、本当に嬉しくて。家に神棚があったら間違いなく飾ってますね。あまりに嬉しくて、やや泣きそうです。」

1人推薦

翻訳文学ブックカフェ

新元 良一 · 本の雑誌社 · 2004

新元良一による2004年発表のインタビュー集。第一線で活躍する翻訳家たちの仕事に迫る。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「最近では新元良一さんの『翻訳文学ブックカフェ』が面白かった。最近特に言語の越境者に興味があるんですけれど、これは第一線で活躍している翻訳家たちにインタビューしていて、すごく興味深かった。」

1人推薦

三角の山

丸山 健二 · 求龍堂 · 2003

丸山健二による長編小説。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「僕がもっとも震えたんは『三角の山』。恐ろしい名作や思いました。保守的な村で、10数年前によそ者と不倫スキャンダルを起こした上に恋にも破れて村中の笑いものになって出奔した姉が、突然帰ってくるんです。村いちばんの豪邸を建てて、その棟上の日に帰ってくる。その半日の出来事を弟の目から書いている。台詞のカギカッコも一切なく、固有名詞も一切ない。いつの時代の話かも分からない。文字だけで描けるイメージの強烈さがすごかったですね。」

1人推薦

槿 (あさがお)

古井 由吉 · 講談社 · 2003

古井由吉による1983年発表の長編小説。第15回谷崎潤一郎賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「大江さんも読みましたし、あとは中上健次や古井由吉。古井さんは『聖・栖』や『槿』が好きで、読むと、やっぱりこういうものでなければ純文学ではないんだろうなと思わされます。ただ、『槿』は、最近復刊されてみんなが読めるようになったのでちょっとガッカリしてます。僕は心が狭いので、自分だけのものにしておきたかったので(笑)。」

1人推薦

戦争の法

佐藤 亜紀 · ブッキング · 2003

佐藤亜紀による1992年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「佐藤さんの奥さんの佐藤亜紀さんの『戦争の法』も素晴らしいですよね。あんなに恰好良い小説はないですよ。『イラハイ』と『戦争の法』さえあれば生きていける、と思うくらい。あのお二人は、最強のご夫婦ですよね。」

1人推薦

熱帯魚

吉田 修一 · 文藝春秋 · 2003

吉田修一による2001年発表の短編集。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「吉田修一さんも面白いですよね。僕は勝手に"よっしゅう"と呼ぶことにしているんですが(笑)、よっしゅうは人の距離感を描くのがうまいですよね。作品では『熱帯魚』の中にある「グリーンピース」

1人推薦

火曜クラブ

アガサ・クリスティー(中村 妙子 訳) · 早川書房(ハヤカワ文庫 クリスティー文庫) · 2003

アガサ・クリスティのミス・マープル初登場短編集(1932年)。『火曜クラブ』として知られる13編の安楽椅子探偵物語。

1人推薦 推薦者: 小島 秀夫

「クリスティコーナーがあ、まこの辺はもう名作なんで。みんなポアロは知ってると思うんですけど、これマープルね。マープルなんですか?マープルの方が重かったりするんですよ。ポアロが一番出てますけど、ミス・マープルは外れがないので、どんなこと言ってもそっちから入った方が、ポアロとやっぱなんか違う部分があるんで、まあ筋は一緒なんですけどクオリティは高い。」

1人推薦

峠 (上巻)

司馬 遼太郎 · 新潮社 · 2003

司馬遼太郎による1968年発表の歴史小説。長岡藩家老・河井継之助の生涯を描く。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「日本語が恋しいのでみんなで貸し借りをして、今まで読む機会のなかった司馬遼太郎の『峠』などを読みました。男の子はやっぱり司馬さんを持ってきている人が多かったですね。」

1人推薦

光車よ、まわれ!

天沢 退二郎 · ブッキング · 2003

天沢退二郎による1973年発表の児童ファンタジー小説。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「日本のものを読むようになったきっかけの一つは、小学校低学年の頃に読んだ天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』ですね。児童向けのファンタジーで、これは何回も何回も読みました。子供たちが悪の力と対決する話なんですが、マンホールに浮かび上がる光車を日光にかざすと悪の力をはじくことができるとか、夜の図書館に行ったり水路を通って敵を出し抜いたりと、非常にワクワクする話なんですね。それでいて結構シビアなところもあったりして。自分に近い世界でこんなに面白い話があるなんて、と思って、それから日本のものを読むようになりました。」

1人推薦

水の家族

丸山 健二 · 求龍堂 · 2003

丸山健二による1996年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「中学生の頃に読んだ『水の家族』という作品ですね。その頃って思春期特有の、どうでもいいことでモヤモヤ悩んだりすることがありますよね。坂口安吾や泉鏡花も面白かったけれど、そのモヤモヤに答えてくれるものじゃなかったんです。でも、この『水の家族』は答えてくれた。そうか小説ってこういうものなんだ、と感じましたね。私は何度読んでも心を揺さぶられます。狭い世界を描いているようで、ちっとも狭くない。平凡に見えた人たちもちっとも平凡じゃなかったってことが分かる。ダイナミズムがあるんです。それから、ずっと、丸山さんの作品は読んでいますね。」

1人推薦

ぬるい眠り

江國 香織 · 新潮社 · 2003

江國香織による2001年発表の短編集。日常の機微を切り取った繊細な短編が並ぶ。

1人推薦 推薦者: 凪良 ゆう

「やっぱり女性の作家さんを読むことが多かったですね。今でも江國香織さんはむちゃくちゃ好きで。江國香織さんだと『ぬるい眠り』と『落下する夕方』。」

1人推薦

ダイスをころがせ!

真保 裕一 · 毎日新聞社 · 2002

真保裕一による政治選挙を題材にした長編小説。男たちの友情と挫折を骨太に描いた青春群像劇。

1人推薦 推薦者: 東野 圭吾

「ベストセラーになっているものもほとんど読まないんですが……。古川日出男さんの『アラビアの夜の種族』や真保裕一さんの『ダイスをころがせ!』などがおもしろかったですね。」

1人推薦

赤頭巾ちゃん気をつけて

庄司 薫 · 中央公論新社 · 2002

庄司薫による1969年芥川賞受賞作。「薫くんシリーズ」赤黒白青4部作の第1作。東大紛争の時代を背景に、東京の高校生・薫くんの心情を瑞々しく描いた青春小説。

1人推薦 推薦者: 池井戸 潤

「庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』を読んで「おおーっ」

1人推薦

さよなら快傑黒頭巾

庄司 薫 · 中央公論新社 · 2002

庄司薫「薫くんシリーズ」赤黒白青4部作の第2作。1969年発表。

1人推薦 推薦者: 池井戸 潤

「『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞えない』『ぼくの大好きな青髭』という赤黒白青の四部作も読んだし、本名の福田章二の名で中央公論新人賞を受賞したデビュー作の『喪失』も読みました。同時に星新一、筒井康隆も読み漁りました。」

1人推薦

白鳥の歌なんか聞こえない

庄司 薫 · 中央公論新社 · 2002

庄司薫「薫くんシリーズ」赤黒白青4部作の第3作。1971年発表。

1人推薦 推薦者: 池井戸 潤

「『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞えない』『ぼくの大好きな青髭』という赤黒白青の四部作も読んだし、本名の福田章二の名で中央公論新人賞を受賞したデビュー作の『喪失』も読みました。」

1人推薦

ぼくの大好きな青髭

庄司 薫 · 中央公論新社 · 2002

庄司薫「薫くんシリーズ」赤黒白青4部作の完結編。1977年発表。

1人推薦 推薦者: 池井戸 潤

「『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞えない』『ぼくの大好きな青髭』という赤黒白青の四部作も読んだし、本名の福田章二の名で中央公論新人賞を受賞したデビュー作の『喪失』も読みました。」

1人推薦

アラビアの夜の種族

古川 日出男 · 角川書店 · 2001

古川日出男による千夜一夜物語を下敷きにした幻想長編。2002年日本推理作家協会賞、日本SF大賞をW受賞。

1人推薦 推薦者: 東野 圭吾

「ベストセラーになっているものもほとんど読まないんですが……。古川日出男さんの『アラビアの夜の種族』や真保裕一さんの『ダイスをころがせ!』などがおもしろかったですね。」

1人推薦

タイム・リープ あしたはきのう(上)

高畑 京一郎 · KADOKAWA(電撃文庫) · 2001

高畑京一郎が1996年に電撃文庫から刊行したタイムループSFの傑作。1996年の女子高生・鹿島翔香のもとに「未来から来た自分」のメモが届く。緻密に組み上げられたタイムリープ理論で破綻のないSFミステリ。

1人推薦 推薦者: 小島 秀夫

「あ、このタイムリープ最高ですよ、これ。これは最高に面白いですね。すごい緻密に考えられてて、あんまりおかしなところはないですよ。タイムリープって破綻するんですけど、よくできてます。」

1人推薦

ドミノ

恩田 陸 · KADOKAWA · 2001

恩田陸の長編小説。真夏の東京駅、27人と1匹の登場人物がそれぞれの思惑で動く群像劇。

1人推薦 推薦者: 松岡 茉優

「1億円の契約書を待つ締め切り直前のオフィス、下剤を盛られた子役、別れを画策する青年実業家——27人と1匹の登場人物がそれぞれに何かが起きるのを待っていた。恩田先生の作品の中では若干異色というか、コミカルに人の思いを狙えていらっしゃるんですけど、面白すぎて。こんだけ登場人物がいたら「どっかで辻褄を合わせなきゃいけない瞬間」

1人推薦

あさきゆめみし(1)

大和 和紀 · 講談社 · 2001

大和和紀による源氏物語の漫画化作品。1979年連載開始の名作。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「与謝野晶子じゃ難しいんじゃないか、円地文子さんを読みなさい、いやその前に君は漫画の『あさきゆめみし』でいいよ、とさんざん馬鹿にされたように言われて...結局『あさきゆめみし』も読みましたよ、面白かったです。」

1人推薦

絶叫城殺人事件

有栖川 有栖 · 新潮社 · 2001

有栖川有栖による2001年発表のミステリー短編集。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「そのあとぐらいからは、高村薫さんとか有栖川有栖さんを読むように。全部読んだと思います。好きになったら一応全部読んでいます。そのなかでいうと、高村さんは合田シリーズが好きで、有栖川さんだったら『絶叫城殺人事件』ですね。」

1人推薦

eメールの達人になる

村上 龍 · 集英社(集英社新書) · 2001

小説家・村上龍が2001年に出した、Eメールの書き方を徹底的に考えた集英社新書。中田英寿、坂本龍一などへの実例文を含む。

1人推薦 推薦者: 田中 渓

「村上龍さんの『eメールの達人になる』、これすごい本ですよ。これ出たのがすごい2001年なんですよ。だからインターネットがで出てきた時にEメールの人なんですよね。村上龍さん、小説家の村上龍さんめちゃくちゃ考えてEメールを書いてて、いろんな中田英寿さんとか普通にEメールの例文出すのに中田英寿さんのメールとか書いてる。今でも真似してることがあって、これ黒丸を書くんですよ、Eメの途中に。話題を変えるんですよ。」

1人推薦

気になる部分

岸本 佐知子 · 白水社 · 2000

翻訳家・岸本佐知子による2000年発表の名エッセイ集。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「最近では、いろんな媒体で岸本佐知子さんのエッセイを薦められていますね。『気になる部分』とか『ねにもつタイプ』とか。机の前で、頭一つで勝負している、という感じがたまらないです。買い物に行ったりとか、劇を見に行ったりとか、派手な動きからではなく、平凡な日常の中に面白みを見つけるって、いちばん難しいことだと思うんです。あの姿勢は素晴らしいなあと思います。」

1人推薦

ライン

村上 龍 · 集英社 · 2000

村上龍の連作短編集。13篇の登場人物が次の話の主人公として繋がっていく。

1人推薦 推薦者: 尾崎 世界観

「短編小説連作、一つの話で出てきた登場人物2人のうち後半の一人が次の話では主人公になるので、次の話ではその後半出てきたもう一人が主人公になってって、どんどんつながっていく。いろんな登場人物がいるけどみんな変な人ですね、本当に変態しか出てこない、変人のアウトレイジみたいな感じ、びっくりするぐらい変な人が出てくるのでめちゃくちゃ安心しますね。自分はおかしい人間でずっと10代の頃とかも「やばいやつだ」

1人推薦

笑ゥせぇるすまん

藤子 不二雄A · 中央公論新社 · 1999

藤子不二雄Aによる1968年発表のブラックユーモア漫画(原題『黒ィせぇるすまん』)。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「もう一人の藤子不二雄(A)(安孫子素男)さんも『黒ィせぇるすまん』(笑ぅせぇるすまん)で、びっくりさせられました。」

1人推薦

火車

宮部 みゆき · 新潮社 · 1998

宮部みゆきによる1992年発表のミステリー長編。第6回山本周五郎賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「宮部みゆきさんの『火車』なんかも挙げましたよね。そうした、自分が読んで感銘を受けたものと、自分が求められているものをどう結び付けたらいいのかまったく分からなくて、迷子になっていました。」

1人推薦

塩壷の匙

車谷 長吉 · 新潮社 · 1998

車谷長吉による1992年発表のデビュー作。第14回野間文芸新人賞・第13回三島由紀夫賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「車谷長吉さんが大好きになりまして。主人公のダメさ加減に比べたら、自分の悩みなんて何と卑小なものか、とつくづく思い知らせてくれるんですよね。ある意味、僕のなかでヒーローでしたね(笑)。『鹽壺の匙』の紹介文に「生前の遺稿」

1人推薦

ループ

鈴木 光司 · 角川書店 · 1998

鈴木光司による1998年発表のホラー長編。『リング』『らせん』に続くシリーズ第3作。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「ドミトリーの中で『リング』『らせん』が流行っていたところに、『ループ』が出たと新聞に書いてあったので、ちょうど遊びに来る友達に買ってきてもらいました。」

1人推薦

新装版 竜馬がゆく(一)

司馬 遼太郎 · 文藝春秋(文春文庫・全8巻) · 1998

幕末の志士・坂本龍馬の生涯を描いた司馬遼太郎の代表的長編歴史小説。孫正義は15歳でこの作品に出会ったことが渡米の決意につながったと公言している。

1人推薦 推薦者: 孫 正義

「1冊の本でありました。15歳のときに読んだ『竜馬がゆく』であります。この本を読んで衝撃を受けたんですね。」

1人推薦

くっすん大黒

町田 康 · 文藝春秋 · 1997

町田康による1996年発表の小説家デビュー作。1997年第14回野間文芸新人賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「その時はじめて町田康さんの『くっすん大黒』を読んだんです。その時はなんかわけがわからんぞ、と思って返却したのですが、半年経ってもあの本が気になるんです。こんなことはじめてだったので、ひょっとして傑作なんかも、と『夫婦茶碗』を読んでみたら、茶碗ウォッシャー最高!町田康すごい!となりました。」

1人推薦

叫び声

大江 健三郎 · 講談社 · 1996

大江健三郎による1962年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「はじめて大江健三郎の『叫び声』を大学の生協で見つけて、読んだらこれが本当に、叫び声をあげるくらい面白くて。大江さんについて何も知らなかったので、もう、すごい新人作家を僕が見つけちゃったくらいに思って(笑)。それからは毎日、生協で大江さんの本を買っては一日毎日1冊ずつ読んでいました。すごく幸福な体験でしたね。」

1人推薦

イラハイ

佐藤 哲也 · 新潮社 · 1996

佐藤哲也による1995年発表のファンタジー小説。第7回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「佐藤哲也さんの『イラハイ』。これはうちの奥さんもお気に入りですが、最高です。高校の教科書に載せればいいのに、と思うくらい(笑)。ファンタジーというと、僕は魔法や剣が出てくる話は得意ではないのですが、これは全然違う。応募した後のデビュー直前に読んだのですが、これを読んでたら"すでにこんなに面白い人がいるのに"って、怖くて書けなくなっていたかも。たとえば、「冒険が始まったので、ウーサンは走った」

1人推薦

出発点 1979〜1996

宮崎 駿 · 徳間書店(スタジオジブリ事業本部) · 1996

宮崎駿が1979〜1996年に書いた企画書、演出覚書、エッセイ、講演、対談、インタビューなど90編を収録。1996年徳間書店スタジオジブリ事業本部から刊行。

1人推薦 推薦者: 田中 渓

「宮崎駿さんの『出発点』っていう本でなんか読むとこう、なんて言うんですか、いわゆるモチベーションってやつが上がるんですよね、すごい。あの宮崎駿監督の結構本当になんかね、企画書とかエッセイとか講演とか対談とかなんかめちゃめちゃたくさん乗ってる。なんかすごい自分の仕事のやる気がなくなった時に読むと、ああ、なんか仕事しようみたいな気持ちにすごいなる。天才が悩んでるの見ると元気になりますね。」

1人推薦

上弦の月を喰べる獅子

夢枕 獏 · 早川書房 · 1995

夢枕獏による1989年発表の幻想小説。第10回日本SF大賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「高校生の頃で記憶に残っているのは夢枕獏さんの『上弦の月を喰べる獅子』。受験の時に買って、勉強しなくちゃ、と思いながらも夢中になって読みました。あれは今でも本当にすごいと思う。神を扱ったテーマのものって最終的に結論を出さずに曖昧にする手法が多くて、これもそうかなと思っていたら、ちゃんと結論が出ていたんです。僕としてはすごくカタルシスがありましたね。」

1人推薦

木枯の酒倉から・風博士

坂口 安吾 · 講談社 · 1995

坂口安吾による1931年発表のナンセンス短編「風博士」などを収録。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「『風博士』みたいな、くだらないものも好きでした。下手な落語よりもタチの悪いオチなんだけれど、そういうのも、"愛い奴、安吾"という感じで。」

1人推薦

空飛ぶ馬

北村 薫 · 東京創元社 · 1994

北村薫による1989年発表のデビュー作。「円紫さんと私」シリーズ第一作。

1人推薦 推薦者: 阿部 暁子

「ミステリーが書けないと悩んでいた頃、さきほども挙げた北村薫さんの円紫さんのシリーズとか、鮎川哲也さんの『五つの時計』とか...。いろいろ一生懸命読んだんですけれど、やはり学ぼうと思って読むと息苦しくなってしまうので、そういう時にダイアナ・ウィン・ジョーンズさんを読んだりして。」

1人推薦

深夜特急 1 香港・マカオ

沢木 耕太郎 · 新潮社 · 1994

沢木耕太郎による1986年発表の紀行文学の金字塔。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「同じくこわい本で、沢木耕太郎さんの『深夜特急』がありますね。僕も、ものの見事にコロッとやられ、バックパック担いで、ポルトガルのサグレスにサグレス・ビールを飲みに行く羽目になりました。作品の中に、同じシーンがあるんです。別にビール好きでも何でもなかったんですけどね(笑)。」

1人推薦

魔術はささやく

宮部 みゆき · 新潮社 · 1993

宮部みゆきによる1989年第2回日本推理サスペンス大賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「宮部さんの作品で、学生の時に読んだものでいちばん好きなのは『魔術はささやく』。他には綾辻行人さんの館シリーズや、歌野晶午さんの信濃譲二のシリーズといった新本格の方たちの本も集めるようになりました。」

1人推薦

後宮小説

酒見 賢一 · 新潮社 · 1993

酒見賢一による1989年第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞のデビュー作。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「小説を書こうと思ったのは、日本ファンタジーノベル大賞の第一回目の受賞となった酒見賢一さんの『後宮小説』を読んだことがきっかけです。私と一歳しか違わないのに、中島敦みたいな天才的なものを感じたんです。若くしてこんなに書ける人がいるんだ、と驚きました。当時私は"年をとったら作家になりたい"って思っていたんです。立派な社会人になってから書こう、と。でも20代でも書く人は書くんだと知って、なら自分も書いてみようと思ったんですよね。あの小説を読んでいなかったら、まだ小説を書いていなかったかもしれません。酒見さんの小説がきっかけだったのは、はっきりしています。」

1人推薦

斜め屋敷の犯罪

島田 荘司 · 講談社 · 1992

島田荘司による1982年発表の本格ミステリー。御手洗潔シリーズ第2作。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「『占星術殺人事件』を読んでまたまたハマり、『斜め屋敷の犯罪』や『暗闇坂の人喰いの木』や『水晶のピラミッド』などなど、買い集めました。」

1人推薦

幽☆遊☆白書 1

冨樫 義博 · 集英社 · 1991

冨樫義博による1990〜1994年連載の少年漫画。

1人推薦 推薦者: 又吉 直樹

「読みました。『ドラゴンボール』でもピッコロのような、最初は敵だったのがちょっと仲間になってくるようなキャラクターが好きでしたね。『幽☆遊☆白書』の飛影とか。天真爛漫でみんなから愛される主人公には惹かれませんでした。」

1人推薦

意味の変容

森 敦 · 筑摩書房(ちくま文庫) · 1991

「全体は内部 + 境界 + 外部から成り、境界こそ意味を変容させる」──哲学と数学的思考が融合した稀有な思索小説。

1人推薦 推薦者: 成田 悠輔

「光学機械工場、ダム建設現場、印刷工場etcで10年働いては10年放浪しながら老年に文学に至った軌跡の抽象圧縮。」

1人推薦

サラダ記念日

俵 万智 · 河出書房新社 · 1989

俵万智による1987年発表の現代短歌集。社会現象となった大ベストセラー。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「今でも作家として出てきて1作目が騒がれる人はいるけれど、作家以外では俵万智さんの『サラダ記念日』が最後だっていう説もありますよね。」

1人推薦

三国志 1

吉川 英治 · 講談社 · 1989

吉川英治による1939〜1943年連載の三国志小説の決定版。

1人推薦 推薦者: 今村 翔吾

「まあ『宮本武蔵』っていう人が多いと思うけれど、僕がいちばん影響を受けているのは『三国志』かな、やっぱり。影響を受けているというか、いちばん好きというか。あれ、書きすぎて堂々と間違っているんですよ。死んだ人が復活しているって有名な話なんです(笑)。校閲も見逃してんねんけど、それでも面白いってすごくない? それと、僕が持っている『三国志』が旧字体なので、読むのにすっごく苦労して。「これ、なんて字?」

1人推薦

葡萄が目にしみる

林 真理子 · 角川書店 · 1989

林真理子による1986年発表の青春小説。地方の女子高生・乃里子の人生を描く。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「これはバイブルですね。主人公の乃里子は私だって思いました。冴えない田舎の子が、今はこういう状況でもきっといいことがあるかもしれないと思いながら大人になっていく。自分も最後に「よかったね」

1人推薦

北の夕鶴2/3の殺人 長編推理小説

島田 荘司 · 光文社 · 1988

島田荘司による1985年発表の本格ミステリー。吉敷竹史シリーズの一冊。

1人推薦 推薦者: 伊坂 幸太郎

「島田さんの作品で一番うわっ、って思ったのは『北の夕鶴2/3の殺人』。あと外国作品はあまり読まなかったんですが、『ウッドストック行最終バス』のコリン・デクスターや『偽のデュー警部』のピーター・ラヴゼイは好きで、過去の作品も遡って読んでいました。」

1人推薦

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

村上 春樹 · 新潮社 · 1988

村上春樹による1985年発表の長編小説。第21回谷崎潤一郎賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 三浦 しをん

「中学生くらいの時は一時期そういうこともしました。村上春樹さんの『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』を読んで、こりゃすげえ!と思って、何を間違えたのかハードボイルド調のものを書き始めたんです、授業中とかに。でも当然上手に書けなくて、ハア~がっかり、と、やめちゃいましたけど。」

1人推薦

真田太平記 一 天魔の夏

池波 正太郎 · 新潮社 · 1987

池波正太郎による1974〜1982年連載の歴史長編。真田一族の戦国末期を描く。

1人推薦 推薦者: 今村 翔吾

「池波正太郎さんやったら、時代小説にあまり読んだことない人に薦めるなら長くないほうがいいのかもしれないけれど、やっぱり一番好きだし思い出深いのは『真田太平記』になんのかなあ。」

1人推薦

占星術殺人事件

島田 荘司 · 講談社 · 1987

島田荘司による1981年発表の本格ミステリーのデビュー作。御手洗潔シリーズ第1作。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「そこのミステリーの棚を見ていて、あ、まだ島田荘司を読んでいないなと気づいて『占星術殺人事件』を読んでまたまたハマり、『斜め屋敷の犯罪』や『暗闇坂の人喰いの木』や『水晶のピラミッド』などなど、買い集めました。」

1人推薦

スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編

スティーヴン・キング(山田順子 訳) · 新潮社(新潮文庫) · 1987

原題『The Body』、1982年原著。キング『恐怖の四季』所収の中編。ロブ・ライナー監督で1986年に映画化された名作青春映画の原作。少年時代の友情と『大人になること』の喪失を描く。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「ロブ・ライナー監督の青春映画の傑作。1959年(ロブ・ライナーが12歳だった年)、少年4人が見知らぬ少年の死体を探しに冒険する話。冒頭で監督ロブ・ライナーは原作者キングに『主人公ゴーディはどれだけ本当の話をしてるんですか?』と質問、キングは『俺自身も自分の経験と人に話す時に面白く盛っちゃうことの境がわからなくなる、作家っていうのは生まれつきの嘘つきで自分の言った嘘を信じ込むし、嘘の中に本当を混ぜるから余計わかんなくなる』と答えた。 映画では『叙述トリック』が使われる——途中から美化された嘘が混ざる。ヒントは(1) ラストで友達クリスが消えていくシーンで、不思議に半透明になって完全に消えてしまう、(2) ボブ・コミアという作中の人気者の名前が、映画冒頭の解像シーンの自動車のラジオから聞こえる、これをゴーディが咄嗟に話に取り込んでリアリティを上げる、つまり彼は『嘘の話の中に本当のことを混ぜる」

1人推薦

破獄

吉村 昭 · 新潮社 · 1986

吉村昭による1983年発表の長編小説。実在の脱獄王・白鳥由栄をモデルにした記録文学。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「吉村昭さんの『破獄』。大傑作やと思います。実在の、日本にいた脱獄王をモデルにした小説なんですけれど、生涯で脱獄を4回やっているんです。彼は脱獄するってみんな知ってるから、彼のためだけに作った独房に入れたりするんですけれど、それでも抜ける。超人です。「これ事実か!」

1人推薦

吉里吉里人 上

井上 ひさし · 新潮社 · 1985

井上ひさしによる1981年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「あの頃は小説の黄金期ですよね。『オール讀物』や『小説現代』がガンガン売れた。井上ひさしさんの『吉里吉里人』も読みました。10数年前に直木賞の選考委員になった時は、末席に座ってみたら向こう側に井上先生、五木先生、渡辺淳一先生、田辺先生、平岩弓枝先生、黒岩重吾先生が並んでいて。もう声が震えてしまった。」

1人推薦

キャリー

スティーヴン・キング(永井淳 訳) · 新潮社(新潮文庫) · 1985

スティーヴン・キングのデビュー作(1974年原著)。10年間売れない教師時代に書き上げた自信作。ブライアン・デ・パルマ監督で映画化。母親の狂信的キリスト教信仰の中で生きた女子高生の超能力と惨劇。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「スティーブン・キングのキャリーって、僕らが見るときには『超能力を持った女の子がいじめられっ子で最後に皆殺しにする話』だと思ってる。ブライアン・デ・パルマ版もそうですね。でもキング版のキャリーはもっと青春ストーリー。お母さんがカルト的なキリスト教信者で『お前は男の汚れた血で生まれてきた』と教えていて、生理が遅れて学校でみんなにタンポンを投げつけられていじめられるシーンから始まる。 キングがすごいのは、キャリーといじめてる子の両方に感情移入する。いじめてるグループも内部で『あんなにいじめていいの?』『やりすぎたんじゃない?』と分裂してくる。やりすぎたと思った女の子が『私はキャリーの友達になりたいけど、もうなれない』と思って、自分のボーイフレンドに『キャリーをプロムに誘ってあげて』と頼む。男の子は最初義務感で、ところが誘ってみるとキャリーが綺麗に見えてくる——その様子はキャリーの母親にとっては」

1人推薦

宇宙からの帰還

立花 隆 · 中央公論新社 · 1985

立花隆による1983年発表のノンフィクション。宇宙体験が宇宙飛行士の精神に与える影響を考察。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「高校生になってからは…さらに乱読。これまでのジャンルに加えて、ノンフィクションが入ってくるんです。立花隆さんの『宇宙からの帰還』を読んでものすごくショックを受けました。宇宙飛行士って、宇宙に行ったあと宗教家になる人が多いそうですが、宇宙体験で神の存在を感じるみたいなんですね。その心理的変化を書いたノンフィクションですが、それがすごく印象に残っている。外側から人類や地球を見る体験に衝撃を受けました。」

1人推薦

項羽と劉邦

司馬 遼太郎 · 新潮社 · 1984

司馬遼太郎による1980年発表の歴史長編。秦末の英雄、劉邦と項羽の物語。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「格好悪い主人公が好きになっていますね。『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーの、ちょっとダメっぽい感じとか。『項羽と劉邦』の劉邦のダメっぷりは特筆に値します。」

1人推薦

オヨヨ島の冒険

小林 信彦 · 角川書店 · 1984

小林信彦による1970年代発表のジュブナイル冒険シリーズの代表作。

1人推薦 推薦者: 恩田 陸

「小林信彦さんの『オヨヨ大統領』シリーズの影響は大きかったですね。シリーズの後半はだんだん大人向けにシフトしていって子供には難しくなるんですが、それでも小林作品はずっと追いかけて読んでいました。」

1人推薦

クージョ

スティーヴン・キング(永井淳 訳) · 新潮社(新潮文庫) · 1983

1981年原著。狂犬病になった犬と、車中に閉じ込められた母子のサバイバルを描くホラー。冒頭の自動車修理工場のおっさんの『職人哲学』が圧巻。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「クージョって話は、狂犬になった犬が襲ってきて車に閉じ込められた人の話なんだけど、その狂犬を勝ってたおっさんの話が出てくる。自動車修理工場を自分で経営してるおっさん、すごい職人気質の人。彼が言うには——『自分のものになるってのは、どれぐらい自分が直したか、手を加えたかだ』。彼は車の修理をやってるからベンツやポルシェやランボルギーニをいっぱい見るけど、『そういう車を持ってる奴はいるけど、彼らは持ってない、ただ買っただけだ』と。 『俺の車は中古のシルビアみたいな車、ポンティアックとか中古の車。でも俺が何回壊れようと何回も直した、エンジンも1回ばらして自分でちゃんと動くようにした。何度も付き合ったと。そうやって初めて車っていうのは自分のものになる。車っていうのは最初メーカーが作るもので、それを買って乗ってるだけだったらそれはメーカーの車であって自分の車じゃない。ずっと直してばらして車っていうもの」

1人推薦

聖少女

倉橋 由美子 · 新潮社 · 1981

倉橋由美子による1965年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「倉橋由美子さんの『聖少女』とかも好きでしたね。高橋たか子さんも。ああ、女流とは別ですが庄司薫さんも。高校生が普通に本を読んで、純文学系がベストセラーになる、いい時代でした。」

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サイゴンから来た妻と娘

近藤 紘一 · 文藝春秋 · 1981

近藤紘一による1978年発表のノンフィクション。第7回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「近藤紘一さんの『サイゴンから来た妻と娘』は思い入れの強い本です。直木賞をとった後に、初の長編『戦争特派員(ウォー・コレスポンデント)』を新聞で書いたんです。ベトナムで従軍したジャーナリストと若い女性の恋愛を書いたもの。もともとベトナム関連のこともすごく好きだったんですが、これは近藤紘一さんの本に触発されて書いたといえます。」

1人推薦

徳川家康

山岡 荘八 · 講談社 · 1981

山岡荘八による1950〜1967年連載の全26巻の歴史小説の金字塔。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「両手首を骨折して、動けなかったので休み時間とか体育の時間に、ずっと教室にいなくちゃいけなくて、それでがっつりしたものを読もうと思ったんです。『徳川家康』は治るまでに読み切りました。そこから歴史小説を一気に読むようになって。山岡さんの書く人物って、お互いはっきりものを言わないんですよね。なんでこの人はあの一言で、ここまで相手の意図を探れるのだろう、同じ人間とは思えないほどめっちゃ頭いいやん!ってびっくりしました。」

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花神

司馬 遼太郎 · 新潮社 · 1976

司馬遼太郎による1969〜1971年連載の歴史長編。明治維新の軍略家・大村益次郎の生涯を描く。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「あとは司馬遼太郎を読みました。『花神』がいちばん好きで、何十ぺんも読みました。司馬さんが書く主人公の中で、この大村益次郎が一番パッとしてなくて。人とのコミュニケーションをうまくとれない人で、村医者の跡継ぎなんですが、身分的には百姓なんです。そんな人が大阪の適塾に留学するや、語学能力が秀れていてどんどん頭角をあらわしていく。本人は最後まで、自分は1個の機械や、みたいに淡々と時代を受け入れて。ええ、これは完全に、『鴨川ホルモー』の凡ちゃんのモデルです。」

1人推薦

真砂屋お峰

有吉 佐和子 · 中央公論新社 · 1975

有吉佐和子による1972年発表の歴史小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「読み返したのは、やっぱり有吉佐和子さん。後に書いた『みんなの秘密』も有吉さんの『青い壷』のオマージュとして書いたものですし。『真砂屋お峰』の書き出しのうまさなんて、プロの作家になってはじめてどんなにすごいものか分かりました。あとはもう1回三島由紀夫を読んでレトリックがすごいなって。」

1人推薦

おしいれのぼうけん

ふるた たるひ/たばた せいいち · 童心社 · 1974

ふるたたるひ・たばたせいいちによる1974年発表の絵本。

1人推薦 推薦者: 又吉 直樹

「幼児期に好きやったのは『おしいれのぼうけん』『手ぶくろを買いに』『いやいやえん』など、母親から読み聞かせをしてもらった本ですね。」

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天国にいちばん近い島

森村 桂 · 角川書店 · 1972

森村桂による1966年発表の紀行小説。ニューカレドニアへの旅を描いた永遠のベストセラー。

1人推薦 推薦者: 湊 かなえ

「森村桂さんの『天国にいちばん近い島』もすごく好きで。日本人の女の子が一般的には海外旅行が難しかった時代に、とある船の船長に手紙を書いてニューカレドニアにつれていってもらうという話を読んで、こんなことができるんだって思ったんです。中学生の時の自分にとって人生を変えた二冊が、『葡萄が目にしみる』と『天国にいちばん近い島』ですね。」

1人推薦

安部 公房 · 新潮社 · 1969

安部公房による1951年発表の長編小説。第25回芥川賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「その先生から安部公房の『壁』や開高健の『パニック・裸の王様』も教えてもらいました。これらは非常に印象に残っていますね。『壁』なんかは、ちょっとカルチャーショックでした。こんなんがあるんか、という。発想の面白さを知りました。」

1人推薦

金色夜叉

尾崎 紅葉 · 新潮社 · 1969

尾崎紅葉による1897〜1902年連載の長編小説。明治文学の代表作。

1人推薦 推薦者: 又吉 直樹

「国語便覧を読んでいくと、そこに載ってる面白い顔したおじさんたちの話がだいたい好きなんやなと分かったんです。そんぐらいから、芥川龍之介、太宰治、夏目漱石とかを読んでいくようになりました。坪内逍遥の『小説神髄』はちょっと違うかなと思い、その次の尾崎紅葉の『金色夜叉』あたりから読みましたね。」

1人推薦

あしたのジョー

高森朝雄/ちば てつや · 講談社 · 1968

高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画による1968〜1973年連載の不朽の少年漫画。ボクシングと泪橋を舞台にした青春群像。

1人推薦 推薦者: 東野 圭吾

「いつも読んでるのがあります。『あしたのジョー』と『巨人の星』です。僕がもっとも影響を受けたのは、この2作品ですね。大学時代に松本清張さんの作品をほとんど全部読んだこともあったけど、ジョーと飛雄馬からの影響のほうがずっと大きいですね。『トキオ』の宮本拓実が野球とボクシングをやってる理由はここにあります。」

1人推薦

車のいろは空のいろ

あまん きみこ · ポプラ社 · 1968

あまんきみこによる1968年発表の児童文学。タクシー運転手の物語。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「『車のいろは空のいろ』というのが好きで。タクシー運転手の話です。そのへんから、好みは今と変わらないです。日常の生活のなかで、ひょんとした拍子にヘンなところに行って、夢かどうか分からないまま、戻ってくる、という話が好きでした。」

1人推薦

ぐりとぐら

なかがわ りえこ · 福音館書店 · 1967

中川李枝子による1967年発表のロングセラー絵本。

1人推薦 推薦者: 万城目 学

「幼稚園の頃は、なんていうんだろう、横に細長い絵本が家にいっぱいあって、それが好きだったことを覚えています。覚えているのは『はじめてのおつかい』、『しょうぼうじどうしゃじぷた』、『だるまちゃんとてんぐちゃん』、『たんたのたんけん』、『ぐりとぐら』…。」

1人推薦

巨人の星

梶原一騎/川崎 のぼる · 講談社 · 1966

梶原一騎原作、川崎のぼる画による1966〜1971年連載の野球漫画。父子鷹と大リーグボールを巡る昭和の名作。

1人推薦 推薦者: 東野 圭吾

「いつも読んでるのがあります。『あしたのジョー』と『巨人の星』です。僕がもっとも影響を受けたのは、この2作品ですね。大学時代に松本清張さんの作品をほとんど全部読んだこともあったけど、ジョーと飛雄馬からの影響のほうがずっと大きいですね。」

1人推薦

敦煌

井上 靖 · 新潮社 · 1965

井上靖による1959年発表の歴史小説。1959年第1回毎日芸術賞受賞作。

1人推薦 推薦者: 百田 尚樹

「大学時代に読んだものは10冊もないと思うんですけれど、憶えているのが井上靖の『敦煌』。先輩に面白いから読めといわれて読んだら、本当にすっごく面白かった。でも僕の常で、そのあと井上さんの作品は読んでいません。」

1人推薦

樅ノ木は残った 上

山本 周五郎 · 新潮社 · 1964

山本周五郎による1954〜1958年連載の歴史長編。仙台藩のお家騒動「伊達騒動」を描く。

1人推薦 推薦者: 今村 翔吾

「山本周五郎さんはやっぱ、メジャーやけど『樅の木は残った』でしょう。あれ読んどきゃいい。ただ、短篇集でも、女の人が読んで楽しめるような、強い女の人が出てくるのが多いからお薦めです。」

1人推薦

斜陽

太宰 治 · 新潮社 · 1950

太宰治による1947年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 林 真理子

「太宰治は、私はあまり惹かれなかったんですけれど、『斜陽』にはうちの母親の物語があるんです。昭和22年、本の仕入れに神田に行って、仕入れたものの中に『斜陽』があって、ホームで読んで泣いたらしい。父が行方不明の頃で、私の兄となる一人目の子供は赤ん坊の時に死んでしまって、一人で生きていかなきゃいけないって覚悟をしていた。その時に『斜陽』を読んで号泣したそうです。」

1人推薦

痴人の愛

谷崎 潤一郎 · 新潮社 · 1947

谷崎潤一郎による1924年発表の長編小説。

1人推薦 推薦者: 又吉 直樹

「芥川とか太宰とか谷崎とか、全部読みたいんですけれど近所のワゴンだけでは揃わないので、いろんな古本屋を回っているうちに、だいたいどの本屋に何があってどういう扱いを受けていて、いくらで売っていてというのを憶え、作家の位置づけとか、今何が人気があるのかというのを学んでいきました。」

1人推薦

階段を下りる女

ベルンハルト・シュリンク(松永 美穂 訳) · 新潮社

『朗読者』のシュリンクによる新たな恋愛小説。古希を迎えた主人公が40年前の出会いを回顧する、人間の再生の物語。

1人推薦 推薦者: 出口 治明

「これは、名作『朗読者』の作家による新たな至高の恋愛小説であり、人間の再生の物語だ。…古稀を迎えた僕の心に、この物語は深く沁み込んだ。40年前、僕は一体何をしていたのだろう。そして、その後、どうやって過ごしてきたのだろう。訳文もこなれていて、とても品があり読みやすい。」

1人推薦

お金のいらない国(改訂版)

長島 龍人 · 弥生書房

「もしお金がない国があったら?」というシンプルな問いから始まる長島龍人の寓話シリーズ。前澤友作が「世の中からお金をなくすことが世界平和の一つの方法かも」と感じるきっかけになった本。

1人推薦 推薦者: 前澤 友作

「10年ほど前に衝撃の本に出会いました。世の中からお金をなくすことが世界平和の一つの方法かも、と想像するきっかけになった本。長島龍人さんの『お金のいらない国』シリーズです。ご本人許可の下、一部掲載させていただきました。是非ご覧ください。」

1人推薦

呪われた街 (上)

スティーヴン・キング(永井淳 訳) · 集英社(集英社文庫)

スティーヴン・キングの隠れた名作(1975年原著『Salem's Lot』)。メイン州の小さな町セーラムズ・ロットを襲う吸血鬼の恐怖を描く。トワイライトなどの吸血鬼ものとゾンビ作品の原点。

1人推薦 推薦者: 岡田 斗司夫

「スティーブン・キングの隠れた名作。実はスティーブン・キングの一番怖い話はこの『呪われた街』だと思う。集英社文庫で上下巻で繋がっていて、お墓が表紙になってる。メイン州の小さな町セーラムズ・ロットが舞台、主人公は小説家のベン・ミアーズ。 おでこに白い斑点がある犬が殺されて墓地のフェンスに吊るされる——西洋の伝承で『第三の目』、魔を退ける犬。それが殺された。バーロー商会というアンティーク家具の店が町の真ん中の元洗濯屋を1ドルで買う条件——絶対誰にも言わない・1ドル以上払えない・全て不動産屋で行う、見返りに150-200万ドルの土地。何ヶ月かしてヨーロッパから巨大な荷物が地下室に運ばれる、運んでいる二人組が冗談も言えなくなって理由のない恐怖に襲われる。 グリック兄弟が森で行方不明、弟は見つからず、兄ダニーは病院で『顔色が良くなった』と思った瞬間に死んでいる。カソリックの葬式シーンが本当にホラー」

1人推薦

タマリンドの木

池澤 夏樹 · 文春文庫

鈴木 敏夫が公的に推薦コメントとして発表した本。

1人推薦 推薦者: 鈴木 敏夫

「恋愛小説というと、とかく甘くなりがち。だが、池澤さんのそれは一味違う。男女それぞれがどういう生き方を選択するのか?そのせめぎあいが現代における恋愛小説だと納得した。」

1人推薦

夜を乗り越える

又吉 直樹 · 小学館よしもと新書

鈴木 敏夫が公的に推薦コメントとして発表した本。

1人推薦 推薦者: 鈴木 敏夫

「これは文学の役割について書かれた本だ。又吉さんは、ひとことひとことをおろそかにしない。本を読んで、必ずそれを血肉化する。そうやって又吉直樹が誕生した。」